【1978年】カイコウラ事件

1978年12月オーストラリアの記者クウェイン・フォーガティがニュージーランドでUFOと遭遇したという飛行機のルートを辿っていた際、UFOに遭遇したという事件。
カイコウラ上空で発見されたUFOは5つのひかりが点滅しているように見えたという。管制塔からも彼が乗っていたという貨物機から約20キロの距離に並んで飛行している飛行物体が確認できたという。次第に大きくなるその光は、しばらくすると突然貨物機のそばに現れ、クライストチャーチ空港に着くまで付きまとってきた。
消滅したかと思いきや、再び空港を飛び立った後2分もしないうちに再び現れ、まるで意思を持っているかのように、付きまとったり急激な方向転換をしたりしたという。
今事件は国内外でかなり話題となり、またその後の地元住民やニュージーランド航空パイロットらによる、このエリアでのUFO目撃情報が相次いでいる。先住民であるマオリ族から崇められている鯨が多く集まるこの地域は神聖視されており、街の小さな明かり以外は真っ暗になるので、未確認飛行物体が現れてもおかしくない地域である。
これに対して政府や軍は、これらのUFOの存在を真っ向から否定した。その内容は、この事件は異なる光源が引き起こした幻覚だと発表。車や船などの光が雲に反射されて映し出されたなどとしたのだ。このようにUFOのように見える現象を光柱といい、実際にUFOと見間違えるということが多々あるという軍の報道官であったKavae Tamariki氏は、これらの公文書の発表の後、軍ではこれらの資料をただ集めたに過ぎなかったという。これらのUFOに関する情報は機密扱いのまま、長いもので2080年まで公開されないものも含まれている。そしてさらにそれらが真実なのかという調査も、特定の公文書(このような事件する文書)にも意見を発表することもしないと述べている。
しかし、管制塔のレーダーにもそこに物体が存在することが写っているという明確な証拠に対する回答や、一切の調査もしないというのはいささか不自然すぎる態度であろう。
この事件が注目されるのにはもう一つ理由がある、それはテレビ局などの取材陣が同行し、様々なUFO映像を証拠として捉えた珍しい事例だからである。その撮影写真は一冊の本にまとめられており、ビデオカメラが捉えた映像や写真等、数々のエビデンス(証拠)がそこに映し出されている。そこに映し出されたそれは、躍動するように動きまたは乱舞し、その存在を誇示するように何の惜しみもなくその姿をさらけ出している。
当時地上からこの光を撮影していた地元テレビ曲のカメラマンであるロイド・マクファデン氏のコメントによると、「物体は動いていて、最初一つだったのが2つになった。
そのうちの一つはどこかへ飛び去っていった。昼間の明るい時間に撮影したのだから、近世などの星の明かりでは良し、まして漁船の明かりなんてありえない。政府や科学者はその物体について一切興味はないようだ。でもそこに”何か”があったのは疑いようがないことだ。」と言っている。この件に関しても明確な物証がない以上は、懐疑派、肯定派に分かれて今もなお、根強い議論がなされているが結局その正体についての有力かつ決定的な仮説は出てきておらず未だに正体は掴めていないのが現状である。
仮に軍が秘密裏に調査していたとしても、その結果が公表されるのはまだまだ先のことである。