【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

この事件はメキシコ・カンペチェ州南部の上空でメキシコ空軍とUFOが遭遇した事件である。

事件が発生したのは2004年3月5日の夕方。メキシコのカンペチェ州南部の上空を麻薬密売捜査のために飛行していた偵察機が、突然上空に現れた11機もの未確認飛行物体と遭遇した。
後に、この時偵察機に搭載されていた赤外線カメラに残されていたのは、雲の合間を飛行している11個の光る物体であった。

突如として出現した大量の未確認物体に補足された偵察機のパイロット、ジャーマン・マリン大尉は、このときの心境をインタビューで次のように語った。
「怖かったかって? もちろんです。あの時、我々が遭遇したのは全く見たこともない物体でしたから」

今回目撃したのはメキシコ空軍であったが、通常の場合、空軍のパイロットが未確認飛行物体を目撃したとしても、それらは空軍の上層部で確実にもみ消される。
しかし、今回は偵察飛行中であったため、出現したUFOの姿がはっきりと残されていた。
この事から、この飛行物体に出会ったパイロットは勿論UFOとの遭遇を証言、さらに証拠として提出された映像を見た上層部はさすがに色めき立ち、今回の事件の調査に乗り出さざるおえなくなった。

しかし、軍による調査では正体はわからず、結局のこの手の事件の『専門家』に頼む事となる。
その専門家とは、地元で有名なUFO研究、ハイメ・マウサン。普段UFO研究家ということで周囲から煙たがられていたこのマウサン氏に、軍は協力を要請。メキシコの国防長官自ら氏の自宅を訪れ、調査の依頼をしたと言う。

この調査を引き受けたマウサンは、遭遇時の映像や気象状況など様々なな要因を考慮し、この事件で撮影された映像は『宇宙人』の宇宙船(UFO)を捉えた可能性が高いと結論付けた。

後に、この事件の存在をマウサン氏はメディアに発表。その翌日には自身も記者会見に臨んでいる。
さらに同日、国防総省のスポークスマンが記者会見の場で、メキシコ空軍の軍用機が確かにこのUFOが写ったビデオを撮影したこと認める発言をした。
そのため、このケースは「メキシコ空軍が公式に認めたUFO事件」として信憑性が高いものになっている。

 この事件は軍が認めたUFO事件として、世界中に大きな影響を及ぼした。ニュースはUFO業界やオカルト業界だけにとどまらず、AP通信、CNN、BBC、ロイター、MSNBC、Fox newsなど各社に取り上げられ、大々的に発表。その余波は日本にも及び、通常のニュース番組でも報道され、世間に強烈な印象を与えた。

しかし、その後、このUFOの正体について次の様な説が唱えられはじめた。

・赤外線カメラの誤認

赤外線カメラは通常のカメラとは違い、熱源を探知してその姿を映すように出来ている。そのため、たとえ飛行物体でなくても、空中になんらかの熱源があれば、それを白い発光体として映し出す事が可能なのだ。

さらに今回、偵察機の飛行ルート上には大規模な油田地帯があり、工場からたちのぼる噴煙が熱源として写った可能性があるとされる。この映像は実際に比較検討がなされており、この油田を遠方から赤外線装置で撮影した際、偵察が撮影したUFOの映像とかなり似通った現象が現れるとされている。

・レーダーの誤認

今回、偵察機はUFOを目視した際に、同様に三基の飛行物体をレーダーに捉えていた。
しかし、なぜ11機ではなく3機なのか?
この疑問にたいして、あるUFO研究家によれば、このレーダーが捉えた地域にはユカタン半島のハイウェイがある場所であり、装甲していた大型トラックを捉えたものではないかと言及している。実際にこの時、偵察機は地上監視のためそれほど高度を上げておらず、地上の物体をレーダーに捉える事も可能であったとされている。また、地上を走るトラックと、レーダーに捉えた物体の速度が時速100キロと似通っていた。

では、やはり今回のUFOは誤認であったのか?
しかし、メキシコ政府もこの件に関しての追加調査、調査状況に関しても一切発表は無い。