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1967年2月14日朝7時
アメリカ合衆国ミズーリ州ミラー郡の農場で、農夫のEdwards,Cは、牛の群れを連れて自宅から30m東にある納屋に向かって歩いていた。一頭の牛の不審な動きに気がつき、その牛の向いている方向を見ると、納屋の東の木立越し100m程離れたところにパラシュートのような物体が見えた。その農夫が近づいて行くと着陸している物体の下でいくつかの小さな生物あるいは存在が動き回るのが見えた。
 動き回っている小さなその存在は10〜12体くらいおり、高さは60cmくらいでピーナッツのような形状をしていた。てっぺんのあたりに鼻のような突起物があった。間隔が大きく離れた目があり、サンバイザーのようなものを装着していた。腕は非常に細く、足は見当たらなかった。
 農夫は大きな石を拾い、着陸していた物体、UFOに投げつけた。しかし一つ目はその物体から4.5mのところで停止して地面に落ち、二つ目は何かにぶつかって跳ね返った。
 動き回っている小人型のロボットのような宇宙人?は、農夫が近づくと地上に降りていたシャフトに逃げ込み、着陸しているそのUFOは、6回ほど縦揺れして離陸して、シャフトをしまい、音も無く飛び去って行った。目撃は五分に渡って続いた。
 着陸していたUFOは円盤型だが、近くで見ると卵形をしていた。上が丸くて下が平であり、いわゆるドーム型の円盤である。物体は灰色がかった緑色、あるいは複数の色を発していた。表面はつるつるして滑らかでリベットや継ぎ目のようなものは見当たらなかった。
 下部のふちには長さ15〜20cmの長方形の穴が30cmくらいの間隔で並んでいて、そこから明るい光が放射されて、虹のように色を変化させていた。なお、シャフトは直径45cm、高さは75cmほどだった。
 農夫が石を投げても直前で落とされた、あるいは跳ね返されたとの記述から、明らかに重力コントロールの装置を装備していたということである。
 この小人宇宙人は緑色で、宇宙服を着ていたとのことである。別名「ピーナツ型宇宙ロボット目撃事件」とも称され、その宇宙人のサイズの小ささ、ユーモラスな形や、キャトルミューティレーションどころかまったく危害を加えず、それどころか、農夫の行動に逃げて飛び去るなどの行動から、恐ろしい印象を持たれがちな数々の宇宙人目撃事件の中でも、その反対に極めてかわいらしい印象を残す事件である。
 このようにユーモラスな印象ばかりが残る事件であるが、その宇宙人が乗って来たUFOに関しては、高度な流体力学と重力場を操るシールド、推進システムが装備されていた。それはこの農夫が石を投げたにも関わらずその手前で母はじき返されたことからもわかる。当時の航空力学の有名な専門科であるPaul R.Hillは、彼の著書”Unconventional Flying Objects:A Scientific Analysis”において、球形あるいは半球形のUFOでの力場発生のメカニズムの計算をして見せた。彼によればそのシステムでは、外部的にはUFOの周りの空気あるいは大気との媒体をうまく流動させ、内部的には重力場のようなものを制御して(半重力?)、音速を遥かに超えるスピードで加速しても何ら影響を受けないようにするという。通常このような加速をすればパイロットの生存は危うい。
 このシステムの内外両方の効果のうちの外側の効果として、農夫が投げた石が威力を無効化されたということである。

出典 参考資料
「宇宙人大図鑑」中村省三著 グリーンアロー出版/97年 p72
「Unconventional Flyng Objects :A Scientific Analysis」Paul R.Hill著1970年
ネットサイト APRO Bulletin 、Best UFO Resourcesなど