このドメステン事件は、詳細があまり知られていない事件である。
しかしながら、マニアには有名な事件で、これまでの宇宙人像を一変させる事件である。
1958年12月20日、スティグ・リュードバリーとハンス・ガスタフソンがスウェーデンのドメステンと言う森の付近をドライブしており、その際に、空に不審な光を発見した。二人はすぐにそれをUFOと考えた訳ではないが、その正体を見極めるべく、その光を追跡した。
森の奥の方へ向かって行った光は、やがて森の中へと着陸したようで、二人はその着陸先へ向かい、その光の正体を確認した。
既に、その光は光を発しておらず、形状が明確になっている状況下で森の中に佇んでいた。
二人は車を停め、車の外へ出てその物体に近付いて行った。
すると、その不思議な物体は円盤型で、その機体からは3本の着陸用の脚と思しきものが出ており、完全に停止している状態だった。
更に、二人はその物体を良く確認しようと近付くと、その周囲に何やら妙な動きをしている生物と思しきものが確認出来た。
その生物は、3体おり、いわゆるスライムの様な形状で、ゼリー状とも言える柔らかい体躯を持っており、UFOの周囲を跳ね回っていると言った、およそ知的生命体らしい立居振舞ではなかった。
しかも、その物体はかなりの悪臭を放っており、二人は気分が悪くなってきた。
その物体を、相変わらず観察していると、二人に気付いた、この怪生物は何と二人に襲いかかり、UFOの中へ拉致しようとしてきた。いわゆるアブダクションである。
ただ、この生物の体長は約120cmと小さく、人間の子供でも相当幼い部類に入る体長であった為、
二人は必死で抵抗し、格闘した末に生物達は2人に襲いかかり、UFOの中へ連れ込もうとしましたが、2人はこの生物達と格闘の末、何とか命辛々逃げ出すことに成功し、車中へ辿り着く事が出来た。
更に、二人は逃げる為に狂った様にクラクションを鳴らし続けると、その生物はその音に恐れ慄き、素早くUFOの中へ逃げ込んで、UFOはそのまま飛び立っていったと言う。
二人も、UFOが戻ってくるのではないかと、急いでその場を離れ、その後この事件のあらましを国防総省へ通報したと言う。
しかし、当時この事件に関し、国防総省が動いたと言う記録はなく、マニア以外にはそれほど浸透しなかった話であると言うのが正直なところである。
確かに、UFOがそこまでポピュラーでは無かった時代に、ヒューマノイドか、タコ型宇宙人しかいないと思っていた常識を打ち破る面白い説ではあるが、話自体に無理がある様に考える。
充分な文明と科学を併せ持ち、高度な生命体である宇宙人が形状がどうであるかはともかくアブダクションする際に、そんな原始的な手法をとるとは考えられない。また、クラクション程度の音に驚いて逃げていくと言うのも、高度な知的生命体の印象からは程遠い。
また、この話にはUFOに関する情報が少なく、形状から飛ぶスピード、大きさや色も伝わっていない。
逃げる際のUFOの発進の仕方や、着陸前の様に光ったのかどうか、また、その際にもどの程度のスピードを有していたのかなどの詳細についてあまりに情報が無さ過ぎて、信頼性には著しく欠ける
話であると考えても良いだろう。
ただ、このゼリー状の物体が、UFOを操っていたとは限らず、いわゆるペット説、拉致や雑多な仕事を
する為の人工的に造られた生物である可能性は否定出来ない。
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