1980年に衝撃的な写真が2枚公開され、世界を騒然とさせた。それは「宇宙人の死体」と呼ばれるようになる焼死体を写したものだ。あるUFO研究家のもとに1人の退役軍人X氏が絶対匿名を条件に持ち込んだ写真だという。1枚は墜落した円盤の中から引きずり出された死体が、草むらに横たわっている。もう1枚は、円盤の中で撮影されたややアップ気味の写真だった。
X氏の情報によると、宇宙人の黒焦げ死体が撮影されたのは、写真の発表より30年以上前の1948年7月7日のこと。場所はアメリカのテキサス州ラレドの南に広がるメキシコ領内ヌエボ・レボン。軍専属カメラマンだったX氏は、この日、円盤に似た謎の飛行物体が墜落したという知らせをうけ、現場の処理に立ち会ったというのだ。
焼死体の体長は1.4メートルほど。頭部が人間よりも異常に大きく、焼けただれているが目は180度の広角を見渡せるほど大きいのが確認できる。2本の腕は人間よりも長く、手の指の数は4本しか確認できない。口の中の歯や舌は確認できないが、全体的に明らかに人間とは異なる特徴の死体であることは確かである。
写真は合成写真だという疑問の声も出た。そこで、イーストマン・コダック社の最新鋭のコンピューター解析による検証作業が行われた。結果は本物。偽造跡は発見されず、フィルムも事故当時のものと断定された。
別の反論として、焼死体は宇宙人ではなくサルの一種ではないかというものもあった。当時、アメリカはV2ロケットにアカゲザルを搭乗させる宇宙実験を4回ほど実施していたことから、焼死体の正体はそのサルだという声が上がったのだ。しかし、事故発生に日時と実験の実施日は一致しなかった。しかも焼死体は一般的なアカゲザルより大柄なことから、この反論も矛盾を抱えているという結論に至った。結局、焼死体の正体は、いまも完全に解明されていない状況が続いている。
コメントをするには会員登録が必要です