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【1968年】ソ連UFO墜落事件

冷戦時代、分厚い鉄のカーテンの向こうでソ連版ロズウェル事件が起きていた!1968年11月、ウラル山脈の東麓にあるスヴェルドロフスク(現エカテリンブルク)市の近郊にUFOが墜落し、その残骸と乗員の死体をKGB(国家保管委員会)が回収したとされる事件だ。秘密警察、情報機関として恐れられたKGBの厳重な管理下にあった記録映像が、1998年に元KGB将校により公表され、世界の知るところとなった。
暴露された映像は、何とUFOが墜落するところから始まっている。どこからか飛んできた物体が雪原に落ち、炎上する様子を追っているのだ。待ち構えてでもいなければ撮影できないが、元将校は地元新聞社が空飛ぶ発光体群の出現を報じた記事も提供。UFO出現を受けてKGBが現地で空を監視していたとも考えられる。
また、墜落したUFOをKGBと軍人らしき人々が回収する映像もある。軍服と着た人々は当時のソ連陸軍工兵隊の腕章をつけており、私服のKGB患部ともども本物のように見えるといわれている。また、このUFOの操縦席からは乗員の死体が見つかったとされ、元将校はその解剖をしている映像と検視報告書まで持っていた。手術台に横たわる小さな死体は灰色をしていて、全体的にグレイに似ている。よほど墜落の衝撃が激しかったのか胴体や手はちぎれていた。
これらの記録を検証した人々のなかには捏造だと主張する人もいて、ロシアの大手映画会社が制作したフィルムだと主張するUFO研究家などもいる。とはいえ、「UFO騒ぎはアメリカ帝国主義の策謀」と唱えていたKGBが躍起になって情報収集し、軍部なども連携しての研究が進められていたことは、その他の流出文書からも明らかだ。UFO出現を受けて戦闘機が出撃したり、ミサイルを発射して反撃されたりと、旧ソ連では数多くの事件が起こっていたとみられている。