ベーヒアル(Beithir)はスコットランドに現れるというUMAである。

本来は伝承の生物で、もっとも大きく致命的な蛇と表現されるドラゴンのような生物であり、毒針を持つ。毒針に刺されたものは水辺に向かう必要があり、ベーヒアルより先に水辺に辿り着けば解毒されるが、ベーヒアルが被害者より先に水辺に辿り着いた場合解毒できないといわれる。
また、別の解毒法として別の蛇の頭の入った水によって治癒できるとも伝わる。

普通の蛇が変化する場合もあると言われ、蛇を殺す際は切り落とした頭と胴体を適切に離して置かなければパーツが繋がりベーヒアル化する。

そんなベーヒアルであるが、UMAとして1930年から1975年まで断続的に報告された。

1930年に、ネス湖にもほど近いハイランド地方の渓谷や山、湖の近くの陸上でベーヒアルが目撃された。見た目は「ワーム」であったというが、ワームはドラゴンや蛇の意味のほかにミミズなどの意味もあるが、伝説上のベーヒアルと密接に関連づけて語られるためドラゴンや蛇の姿であろう。

1965年9月30日にモーリン・フォードがテイ川付近陸上で灰色のベーヒアルに遭遇。翌日ロバート・スワンキーも同様の生物を報告した。

1975年にはキルモラック付近の峡谷で漁師のグループがベーヒアルを目撃。人に驚いたベーヒアルはビューフォート城の方向へと泳ぎ去った。

この生物の正体は現在も不明である。