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ファグア湖の怪物

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ファグア湖の怪物(Monster of Lake Fagua)はチリのUMA。

1784年にフランスの新聞Courier de L'Europeに掲載されたもので、チリのサンタフェ(Santa Fe)と呼ばれる場所の近くにあるファグア湖(lake fagua)にいたとされ、捕獲されており今後ヨーロッパに運ばれる予定である旨が掲載されている。

全長は約6メートルで、人に似た平らな顔、ライオンに似た牙、ロバに似た耳、コウモリのような翼を持ち尻尾は2本ある。

夜行性で、夜な夜なファグア湖から出現しては家畜の豚や牛を捕食した。獲物を狩る際には尻尾を使い、2本の尻尾のうち片方は刺突に適し、もう片方は吸盤のようになっていて獲物を捕縛できるという。

この生物が潜んでいたという「ファグア湖」だが、検索するとこの生物ばかりヒットし、場所の情報がヒットしない。

類似のUMAに、チリで発見されスペインに報告されたタギュアタギュアラグーンがおり、こちらは見た目や行動の特徴・報告年・捕獲されたことが一致している。

詳細が伝わっており絵も多いことからファグア湖の方が元ネタであると考えられるが、奇妙な点もある。

チリにはタグアタグア湖(Lake Tagua Tagua)が実在しているが、ファグア湖は存在しない。後発の方が(少なくとも地理的には)現実に即した報告がされているのだ。

この点を考慮して経緯を考えるならば、最初は架空の地名をでっち上げて報告されたが、伝わっていくうちに「実在のタグアタグア湖を誤ったのでは」と“修正”されたのではないだろうか。
当然、地名がでっち上げなら怪物もデマであろう。