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フライブルク・シュリーカー

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フライブルク・シュリーカー(Freiburg Shrieker)はドイツに現れたUMAである。

ドイツ南部バーデン地方シュヴァルツヴァルト山地では、銀や鉄の採掘が有名だが、石炭の採掘も盛んだった。  

1978年9月10日午前7時頃、シュヴァルツヴァルトの炭鉱の一つに、炭鉱作業員たちが出勤してきた。この日出勤したのは20人程度。

すぐに炭鉱に入り採掘を始めるはずだったのだが、入り口を見知らぬ人物が塞いでいて入れない。最初は黒いトレンチコートを着た男だと思ったが、よく見ればそれは人間ではなく、黒い羽毛と翼を持つ怪物だった。
怪物は一見トレンチコートに見えたその翼を広げ、炭鉱に入ろうとする作業員たちを阻害している。

化け物だかなんだか知らないが、こいつがいては仕事が始められない。作業員たちはこの怪物に近づいた。
すると、怪物は威嚇のつもりか、凄まじい絶叫をあげた。それは50人分の悲鳴に匹敵する、列車の急ブレーキ音のような音だった。

これまではこの不思議な生物にも慄かなかった作業員たちもこれには恐れをなし、炭鉱に入るのは諦めて鉱山外の清掃作業を始めた。
1時間ほど掃除をした頃(午前8時ごろ)、地面が激しく振動し、爆発音がした。

炭鉱の入り口を見に行くと、怪物はおらず炭鉱内から煙と爆炎が噴き出していた。落盤とそれに伴う爆発事故が起こったのだ。

もし炭鉱に入っていたら、爆発に巻き込まれて命を落としていた。これを体験した作業員は、怪物が自分たちを救ってくれたと思ったという。

フライブルク・シュリーカーは、その外見と未来予知ともとれるその性質から、モスマンと同一かそれに近い種類のUMAとみなされることがある。
2010年には同じドイツでモスマンタイプのUMA「ケルビム」が撮影されている。フライブルク・シュリーカーとケルビムには何か関係があるかもしれない。