グバハリ(Gbahali)はリベリアに現れるというUMAである。
リベリアは西アフリカに位置する国で、グバハリはその中のロファ郡カハイ川流域の熱帯雨林に生息しているという。
複数の目撃情報を総合すると、ワニに似た爬虫類型で、大きさは6メートルから9メートル程度、顔はワニよりオオトカゲに似ていて目はやけに後ろにある。大きな口に並ぶ牙は可動する。
背中にはワニの背にあるような鎧が三列並んでいる。四肢で体を持ち上げ、腹を地面につけずに歩くという。
2007年と2016年に別の人物によって現地で住民へのインタビューが行われているが、それによればグバハリは非常に凶暴で人を殺害した・捕食したという話がよく聞かれるという。
2007年に現地調査を行ったジョン・マーク・シェパードは、携行していた図鑑を現地住民に見せ、グバハリがどの生き物に似ているか尋ねた。
現地住民は図鑑の古生物のページに掲載されていたポストスクスのページを指差し、「顔と体はこいつにそっくり」と発見したという。
ポストスクスは三畳紀のアメリカに生息していた爬虫類で、今の生き物ではワニに近い。
ポストスクスはラウイスクス科に分類されるが、この仲間でもっともリベリアに近い地域から発見されているのがモロッコのアルガナスクスだ。
正体はアルガナスクスの生き残りと言いたいところだが、この説にも問題がある。
アルガナスクスは2億年も前の生き物なのだ。ある程度の大きさのある生き物が生き残っていて、長い間何の化石証拠も残していないのは奇妙だ。
生き残っていた生き物としてシーラカンスの例を挙げる人もいるかもしれないが、長い間シーラカンスが発見されなかったのは海底の洞窟を好むという特殊な生息環境によるものだ。
グバハリが棲むとされるのは川とその周りの熱帯雨林。6メートル以上の生き物が、その環境に棲んでいて、科学的には何の証拠も発見できないというのは考えにくい。
このため、グバハリという生き物が実在するのではなく何かしらの誤認であるかもしれない。
誤認説では、ワニは生命力が強いことが知られている為、大怪我をして顔面が歪んでしまったワニだという説もある。仲間との争いや事故などによって頭部を大きく損傷し、オオトカゲのように見える奇妙な顔として再生したのだ。
「動く牙」も歯が歯槽から抜けかかっているならば奇妙でない。
とはいえ、これも憶測に過ぎない。真相は未だカハイ川の中だ。
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グバハリのこの魅力的な物語は、未踏の地域の謎を本当に浮き彫りにしています。rice purity test が個人の経験のさまざまな側面を明らかにするのと同じように、私たちの認識が文化的な物語によってどのように形作られるかを考えさせられます。どちらも、表面の下には私たちが気づいている以上のものが潜んでいることが多いことを思い出させてくれます。