ミニョ太郎(フッキー・ワーム)

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ミニョ太郎またはフッキー・ワームは、日本の福岡県で発見されたというUMAである。

1997年から1998年のある日、ある小学生が、学校の裏に広がる松林で遊んでいたところ、切断された巨大なミミズの一部のようなものを発見した。
茶色く薄い表皮をもち、直径20センチ、長さ30センチ程度であったという。
UMAは「驚きなどから実際のサイズより大きく報告されているのではないか」という疑惑がしばしば持たれる。しかし、今回の事例では目撃したのが小学生で、驚異的な発見だったとはいえ、死骸を至近距離から観察しているのだから概ねこれに近い大きさだったのだろう。

この断片には、ミミズに見られる体節や環帯のような構造が見られた。切断面は非常にグロテスクで、ウジが無数に集っていた。
ウジはプラスチックなどには集らないから、ミニョ太郎は何らかの生物であることが窺える。

呼吸器・循環器の都合上、ミミズが大型化するのは困難で、大型化の場合でも増すのは全長ばかりで太くはならないという。
このため、ミミズとは考えにくい。この問題を解決する未知の体構造をもつ大型の新種であればミミズかもしれないが、想像の域を出ない。

このため、ミミズではなくミミズに似た細長い脊椎動物というのが都合がよい。
同様の外見をした脊椎動物にはミミズトカゲやアシナシイモリがいる。しかし、彼らはどちらも日本には分布しておらずそれほど大型にもならない。
20世紀の終わりには現在ほど充実してはいないが、かなりペットとしての両生類や爬虫類が流通していた。しかし海外から持ち込まれたものが遺棄されたとするのは難しい。本来の生息地より寒冷かつ食料に乏しい環境で、本来の何倍にも大型化できるとは考えられないからだ。

その他の説として、ミニョ太郎は、大きさや形状から生ハムのような大型の加工肉が不法投棄されたものである可能性もあるという。
しばしば質問サイトや掲示板などで「大量の肉を処理したい」という内容が書き込まれることがあるが、殺人などではなく単に加工肉を持て余している例もあるのかもしれない。

この目撃はブログ「UMAファン」と、その後継にあたる「くりぷと」で紹介されたものだ。
「UMAファン」時代に読者から情報が寄せられたものだという。
当記事を読んだ方は、ぜひ本家の紹介も読みにいってほしい。