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フルフルという悪魔は「ゴエティア」によると26の軍団を率いる序列34番目の地獄の大伯爵である。{「ゴエティア」はソロモン王が使役したという72人の悪魔を呼び出して様々な願望を叶える手順を記したものである。}
「フルフルを呼び出すときは必ず三角系の中に呼び出さなければならない」とされている。
なぜだろうか?
それは冬の大三角形が関係しているためである。冬の大三角形はオリオン座の「ペテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」であり、その三角形で結界を作り出すことができる。インド起源の占星術に関係している『宿曜経』{弘法大師空海が翻訳し密教徒が研究した占星術}によると『觜宿』という星はペテルギウスの斜め上にあり、オリオンの首にあたるところにある。フルフルの姿は翼の生えた鹿の姿や炎の尻尾を持つ鹿の姿などがあり鹿が関係している。インドでは、『觜宿』とアルデバランの二つを組み合わせると『鹿座』という星になる。つまり星座の力を使いフルフルを現界に呼び出す。
召喚されたときは召喚者に対して嘘をつくが、三角形の中では天使の姿を使いしわがれた声で話してくる。
フルフルを召喚するときはきちんと三角形の中に追い込み天使の姿を取らせれば召喚者の望みを忠実に果たすとされているが、鹿の姿をとるときは絶えず召喚者を欺くことが好きな悪魔なため注意が必要である。 フルフルの能力は秘密や神聖な物事に対しての質問で真実を答える能力がある。
二つ目に男女の愛を引き起こしたり引き裂いたりする能力。
三つ目に雷や嵐を呼ぶ能力がある。
召喚者がフルフル呼ぶ一番の理由としては男女の仲をどうにかしたいと思った召喚者が多い。
例えば片思いの男が女を自分ものにしたいと思ってフルフルを召喚した。するといままでその男に興味がなかった女はたちまち好きになり、恋愛に発展したということもある。
逆にとある男は女Aと結婚していたが、女Bと関わり合うようになって浮気を始めたケースがある。時間が経つと女Bとの浮気が女Aにばれてしまった。
そこで女Aはフルフルを呼び出し女Bと男の関係を引き裂いた。すると女Bの雰囲気はいままでとは変わり男に対して別れ話を持ちかけた。その後男は女Aからも離婚届けが出され男は不幸な人生を歩むようになった。
二番目にフルフルを呼ぶことが多い理由としては、神秘学者がとある真実を知りたいということで呼び出す例がある。しかし神秘学に詳しくない科学者が三角形の中に閉じ込めることを忘れて嘘しか言ってもらえなかった例も存在する。三番目としては魔術師が攻撃魔術用にフルフルの持つ雷や嵐を利用することがある。例えば召喚者が命令すると激しい稲妻や嵐を引き起こすのでフルフルと生涯契約するものもいる。
フルフルはフールフールやフュールフュールと別名で呼ばれることもある。フルフルの名はラテン語でふすまという意味もある。フルフルは一時的な成功、獲得や破棄、怠情を司る。フルフルは元山岳地帯で祀られていた地方神の一面を持っている。
インド起源の悪魔でもある。三角形の中では天使の姿をとるということから以前は天使だったという説も存在する。フルフルは攻撃力を味方に与える能力もあるもあることから、ゼパル「ゴエティア」によると地獄の26軍団を率いる序列16番目の大公爵が持つ能力が、女性の男性への愛を増幅させて結びつけたり、防御力を味方に与えることから対で召喚に呼び出されることも度々存在する。