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パズズとはパズスとも呼ばれており、古代メソポタミヤの神話の出てくる悪魔のことを指しており、アッカドのメソポタミア神話では
風の魔神としても、また有名な悪魔としても記されている。

ある文献によっては空上で無敵のパズズは神のように崇められたともされており、その風貌は獅子の頭と腕があり背中には大きな対の羽を持ち
尾は猛毒を持つサソリで、蛇の男根を隠し持つ悪霊の王として悪魔の中でも特異な能力を持つために悪魔の中でも強力な存在として存在していた。

また悪魔の一人として考えられた説がもっとも多く、パズズは背が高く均整がとれた顔と筋肉のついたしっかりとした身体つきで
ハンサムな人間の顔と野生の鷹の融合したような特徴があり、羽根で覆われた4枚の翼に、鉤状の凶悪なあごには鋭い歯がぎっしり生えている。

パズズはこのように身体に様々な特徴を持った悪魔でまた鳥のような強力な鉤爪があることも大きな特徴とされており、実際に彼は頭脳明晰であったために
低級悪魔と違って、頭も良く力でねじ伏せようとする低級悪魔に対して彼は力も強かったが策略によって敵を滅ぼすことも得意としていたようだ。

その頃アビスの空を舞う悪魔は他にもいたのだが、彼がそのような弱者を相手にもせずそのため空の上ではパズズには
敵うものがいなかったとされており、他の低級デーモンたちはパズズに敬意を払い、忠誠を誓っていた。

またある文献ではパズズは現在のイラクで生まれた悪魔として崇められる存在で、人間の体に2対の鳥の翼を持つモンスターで
頭は狗、足は鷲、手は獅子の前脚になっており、サソリの尾があり背中にある2対の鳥の翼というように描かれていた。

パズズは人里離れた猛暑の砂漠に暮らしており、空高く舞い上がっては人々の暮らす土地に大きな翼を羽ばたかせ熱風を送り
砂漠の猛暑が熱風の嵐となって吹き付け、土地を干上がらせて穀物を全て枯らしてしまう能力を持っていた。

このように度々毒を持つ熱風の嵐で人々を困惑に陥れ、そのため水不足のために家畜たちも死んでしまい、パズズの体や翼には
さまざまな病原菌があるためなのか、この熱風のせいで人々は熱病のために、頭痛や吐き気などに苦しむようになりこれが後に各地で流行る
熱病と言われた恐ろしい病ともされているのである。

パズズは人々から動物や人間の生け贄を要求し、人々が生け贄を提供すればパズズはしばらくは熱風を送るのをやめるとされており
パズズはこの生贄を糧として生きていけるものであるとして、多くの悪魔から崇められていた高級の悪魔であった。

人々から生贄を捧げられるのは、特殊な能力を持つパズズだからこそできるもので、低級な悪魔にはほとんど真似など出来なかったのである。

パズズは吹き荒れる熱風を操ることを得意とし、パズズの風に晒されたものは、熱病を発して倒れてしまうと言われ、アッカド人たちは
パズズを畏怖する一方、彼の彫像を彫って祀ることで病魔や悪霊から護ってもらえる存在ともされていたのである。

後に記されている文献には、このようにパズズを神のように祭り上げるアッカド人の信仰も、現在の日本の御霊信仰と類似する形と記されている。

さらに後に彼は進化を遂げて、鳥のような形態に変化し、パズズの敵とされているデーモンは醜いラマシュトゥというものがいたが
ラマシュトゥはトレモールに永劫に幽閉されているので、脅威には到底なり得ないと言われていた。

また有名な悪霊を取り扱った映画のエクソシストには、少女に憑依した悪霊パズズとして強力な悪魔として登場している。