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「デス Death」とも。ヨーロッパの英語圏の伝承で、「死」の擬人化。
手にかま(scythe)、大鎌を持つがい骨の姿で表されたり、完全に白骨化した馬に乗っている事もある。
また、脚が存在せず、常に宙に浮遊している状態のものも多く、黒い翼を生やしている姿も描かれる。
日本語では「死神」と訳されるが、神ではない。
死神の鎌から逃れるためには、他の者の魂を捧げなければならないとされる。
基本的に、死神は悪い存在として扱われる事が多いが、死神には『最高神に仕える農夫』という異名もあり
この場合、死神は、「死を迎える予定の人物が魂のみの姿で現世に彷徨い続け悪霊化するのを防ぐ為、
冥府へと導いていくという役目を持っている」といわれている。

reaperはカマや刈り取り機のこと。1839年頃の記録で死の象徴とされているものがある。
グリムはオーディンの別名で、死の前兆の警告の精霊、夜の精霊。
「恐怖や心につきまとう精神の形」を意味している語としては1620年代に、
1847年には象徴的、比喩的な死という「グリム・リーパーGrim reaper」が記録にあるという。
この死神にあたる語、ドイツ語では同種の表現を「ゼンゼンマン Sensenmann」(大鎌人)という。
フランス語ではラ・モール la Mort(死)。
タロット占いでは「大アルカナ」の13番目のカードとして死または死神が使われる。
キリスト教などの一神教においては神は唯一神以外になく、実際に生物に死を知らしめ、
それを執行するのは天使(いわゆる「死の天使」)である。
このためキリスト教では「死神」は存在せず、代わりに「悪魔」が存在する。