ユダヤ教カバラのクリフォト観では、生命の樹の複製として、デミウルゴスが作り育てた。
禁忌の果実に近い物が実り、ベルゼブブの料理番エスロクがその実を料理したり果実酒にしたりする。
その料理や果実酒を飲んだ者は未知なる本物を奪い食らうのを渇望し、貪欲し、狂気に走る。
魔術におけるクリフォト観では、悪魔の加護、悪意の芽生え、罪の象徴を意味して、それぞれの殻や皮の中にある闇を現世などに侵食させる。闇に侵食されれば、無理矢理同化され、生命エネルギーを吸われたり精神を病んだり壊したり、突然と凶行に走らせたり、エナジーバンパイアになり樹の奴隷に成り下がったりする。
クリフォケーションというクリフォトとの意思疎通を無意識のうちにして、罪に向かわせて、罪に溺れさせて、地獄に誘い導くのだが、サタニストになれば別の道が歩めるという。樹の僕となり、神の殺害、教会の失墜、善と善に類する者の滅殺を約束させられて、黒い楽園に行くか、悪魔転生を約束される。
魔術を学んだり、悪魔と契約すれば樹の恩恵が得られるようになる。
樹のエネルギーを得て、マイナスエネルギーを完全にコントロールし負安定に達すれば『魔人』になれる。
亜能を使えるようにはり、魔力の質で使えるのが増えたり強力になったりして契約をしなくても悪魔に愛されて、そして悪魔に転生する事を約束され、罪深き日々を送り続けるようになる。
邪悪の樹(Tree of evil)はクリフォトを図式化したモデルのひとつである。 邪悪の樹は最下位のセフィラであるマルクトの下方に伸びており、生命の樹を逆さまにした構造を持つ。 邪悪の樹の各球体には様々な悪徳と悪魔が対応する。 また、球体の番号にはそれぞれ虚数単位を意味する「i」が付けられている。
日本では「トワイライトゾーン」誌に掲載された魔術に関する記事でこの図式が紹介されたが、その情報源はウイリアム・G・グレイ(William G. Gray)の The Tree of Evil である。魔術の学院I∴O∴S∴の学習主任である秋端勉も同じモデルを採用している。
各悪徳及び悪魔は以下のようになっている。
1i サタンのバチカル(Bacikal、無神論)
2i ベルゼブブのエーイーリー(Iweleth、愚鈍)
3i ルキフグスのシェリダー(Sheriruth、拒絶)
4i アスタロトのアディシェス(Adyeshach、無感動)
5i アスモデウスのアクゼリュス(Akzeriyyuth、残酷)
6i ベルフェゴールのカイツール(Kaitul、醜悪)
7i バールのツァーカブ(Shakah、色欲)
8i アドラメレクのケムダー(Chemdah、貪欲)
9i リリスのアィーアツブス(Aiyatsbus、不安定)
10i ナヘマーのキムラヌート(Qimranut、物質主義)
クリフォトをイメージ、モチーフにした『ダークタロット』なるものがある。
作成者は、ヨグ=ソトースの使者にして、裏魔術結社『黒い方舟の団』の創設者にして知られざる大魔術師、禁忌を踏み犯し、冒涜の限りを尽くす『闇の底より運命を回す者』レイマス・D・バオト・ギアーズ
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