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北海道札幌市平和435

平和の滝

滝壺への投身自殺、公衆トイレでの焼身自殺など心霊スポットとして様々な曰くがある。

【平和の滝】

北海道札幌にあるこの滝は、市内でも知名度の高い観光スポット。秋には流れ落ちる滝と、美しい紅葉が広がる絶景で知られる。

しかし、同時にここは有名な心霊スポットでもある。

“平和の滝”は北海道札幌市西区平和を流れる琴似発寒川の滝であり、かつては「右股の滝」と呼ばれ、日蓮宗の僧侶が修行を行っていた場所でもあった。

現在の滝の呼び名になったのは、かつて札幌開拓事態に多くの困難が伴った頃、こうした困難が未来に起こらない様にと名付けられたといわれる。

札幌から近い場所にあることもあり、観光名所として車やバスで訪れる人が多い。バスで向かう場合は、北海道札幌市琴似駅からJRバスに乗り、約20分程ほどすると『平和の滝入口』というバス停がある。

バス停を下りてしばらく歩くと、公園の入り口である駐車場件公園がある。
この公園には「朝鮮人殉難者之慰霊塔」が立つ。これは太平洋戦争時に強制連行させられ、開拓で酷使し死亡した朝鮮人達の霊を収められており、ここに現れる霊も過酷な労働で死んだ朝鮮人達であると言われている。

公園を抜け、少し狭い山道を歩くとその奥に平和の滝がある。
昼間に訪れると、その美しい景観に息を飲むのだが、一度夜になれば一気に空気が変わる。

噂によれば、夜中にこの滝に訪れると、この滝を見ながらまったく動かない人影が居るといわれ、その人影を見てしまった人の中には、まるで滝に引きずり込まれるようにそのまま投身自殺した者がいるといわれる。

この人影は男性や女性、男の子ともいわれており、共通しているのはその顔を見ると、まるで操られるように滝に飛び込んでしまうという点だ。

その人影の顔をみずに、運よくその場を逃げ出せたとしても、恐怖はまだ終わらない。どこからか「あんたがたどこさ」の音色が聞こえてくるといわれ、その歌を聴くと滝から離れなくなるともいわれる。

また、この滝と公園を結ぶ遊歩道にも奇妙な噂がある。

この滝の歩道にあるという大きなかえでの木の前を通ると、『シャラシャラ』や『サーサー』という不思議な音が聞こえるとう。この木は悪い霊から人々を守っているとされ、この木のおかげで滝の霊はそこに封じられているとも考えられている。

その他に、平和の滝公園にある公衆トイレの霊は地元で有名だ。

かつて、ここにあった公衆トイレで焼身自殺をした男性がいたという。
その後、新しく作られたトイレでも、続けて棒S高校の男子高校生が首つり自殺するという事件が発生し、それ以来この新しいトイレにも数々の霊が現れるといわれる。

また、周囲の道路などにも幽霊の目撃談がある。

この滝の前の道はかなり寂れた道路になっており、途中にある放置車両の上に立つ女の幽霊や、プレハブ小屋の中から睨む幽霊などが目撃されている。

とにかく札幌市民のうち、心霊スポットに行ったという人間の大半がこの平和の滝を訪れるというぐらいメジャーなスポット。

日中は観光客や公園で休憩している人もいるため、恐怖感はそれほど湧かないが、写真などの撮影には日中の方が向いている。

逆に夜間になるとまったくひとけがなくなる。誰か人影をみかけても、噂の滝を眺める霊というわけではなく、同じ様に心霊スポットをめぐりにきた人間だということも多い。

しかしながら、札幌で心霊スポットいえば真っ先に名を上げられ、雑誌などでも何度も紹介されていることもあり、札幌に来たら是非一度は訪れるべきスポットだろう。