北海道函館市函館山
太平洋戦争中、函館山では1898年から要塞建設が始まり、1905年までに山全体に砲台や発電所、観測所など17の施設が建設された(津軽要塞)。第二次世界大戦終結後、アメリカ軍によって解体された。戦争遺跡としての側面がある。
函館山(はこだてやま)は、北海道函館市の市街中心部から西にある山。
陸繋島でもあるこの山はかつて要塞として機能しており、またの名を「函館要塞山」と呼ぶ。
この函館山に登るには登山道を通るのだが、その途中に廃墟が幾つかある。
この廃墟は戦時中に作られた砲台や要塞の跡だ。
明治から始まった要塞建設により、函館山は山全体に砲台や発電所、観測所など17の施設が建設されている。また、函館山が要塞地帯になったことで、山全体が軍事機密となり、地形図から函館山が消えたのである。
その感、この山に出入りするのはもちろん、写真やスケッチすら禁止され、函館山にかんする噂の類すら禁じられた程だという。
この山がようや開放されたのは第二次世界大戦後の事であり、戦後しばらくは一般人の立ち入りは禁じられていたものの、近年に入り一般開放されたのである。
以降、美しい夜景で知られる函館を一望できるこの山には多くの観光客が訪れるようになるのだが、同時に不審な出来事も起こり始めたという。
まず、おおくの景観地同様、この函館山でも謎の自殺事件が相次いだ。
特に自殺が相次いだのが、立街岬という場所。
ここは函館山の南端に突き出た岬であり、津軽海峡をはさんで津軽半島が見える。しかし、かつては異国船を監視する要所であった。ここで写真を撮ると、ときたま軍人立ちの霊が移り込むと言われており、ここで死ぬ人々は、この霊達に引きずり込まれると噂されている。
また、この岬付近には奇妙な「赤墓」というものが存在し、その墓の奥に書いてある文字を読むと死んでしまうと言われている。この噂は地元の子供達の間で大流行しており、「赤墓は防空壕ではなく石碑のような形をしており、その裏の文を読むと死んでしまう」といった話や「赤墓は本当は偽物で、本物は函館山の奥にひっそりと立っている、その墓の文を読むと気が狂って死んでしまう」といったパターンも存在する。
その他にも、この山には要塞時代の不可解な施設が大量にある。
特に有名なのが防空壕跡で、この防空壕跡地の中には、人体実験や拷問などが行われた場所が幾つか残されていると言われている。
その中でも、この山に設置されたNHKの天候観測用カメラの裏手にあるという防空壕の中には拷問部屋があると言われ、この部屋にはいると悪霊にとりつかれ、9年後に必ず死んでしまうと言われている。
さらに、函館山の裏手には巨大な洞窟が存在しているといわれ、この洞窟の中にはこの山で秘密裏に行われていた危険な実験施設が存在していると言われる。そこで常に大量の人が死んだため、この山には密かに幾つもの死体焼却炉が設置されている。
また、この山をのぼる車道の途中に道路標識が掲げられた大木があり、その木を切ろうとすると死人が出るとも、赤い血が溢れ出て来るともいわれている。建設業者が実際にこの木を伐採しようと試みたが、皆不可解な事故や怪我をおったため、しかたなく標識をつけてそのままにしているといわれている。また、一説によればこの木を切ると100万円の賞金がもらえるとも言われている。
こうした噂が絶えない函館山だが、その山頂から見える夜景は「日本三大夜景」の一つに数えられており、多くの人を魅了してやまない。
夜間には陸繋島のくびれた形の市街に輝く街灯りと漆黒の海の部分のコントラスト、さらにイカ釣り漁船が漁の際に灯すランプ(集魚灯)が織り成す、美しい夜景が有名である。
また、夜景の中に「スキ」や「ハート」という文字を見つけると幸せになれたり両思いになれるといった、ほほえましい噂も流れている。"
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