香川県高松市中山町1506
香川県でもっとも有名かつ危険だと言われる心霊スポットが、根香寺である。根香寺は香川県高松市中山町にある天台宗の寺院だ。千住観音を奉っており、四国八十八ヶ所霊場の第八十二番である。伝説によると空海によって建立された。江戸時代には、牛鬼を退治した伝説がある。江戸のはじめ、この地域を荒し回っていた牛鬼は、弓の名手によって退治されたが、このときこの牛鬼の角は切り取られて根香寺に奉納された。
根香寺は、香川で最高レベルに危険とされている心霊スポットだ。根香寺はその昔、僧たちが超常的な力を得ようと修行する場として使う場だったため、人里離れた山の中にある。周囲は未だに自然が豊かなのだが、中に入ると生い茂った木々によって昼までも非常に暗い。また入った人によると常に不気味な空気が漂っていて、とても居心地が悪いそうだ。ながい石段を登ると上には地蔵や祠があるが、ここがかなり不気味であるという。また問の前には電話ボックスがあり、ここでは霊が目撃されることが多い。
ある心霊スポット巡りを趣味としているグループは、あるとき香川でもっとも危険だという根香寺を訪れた。彼らはここで多くの怪奇現象を体験したという。彼らが根香寺に行ったのは夜中の三時。門の前まで来て、全員その威圧感から立ち止まった。すると中からかすかにお経の声が聞こえてきた。しかし彼らは何かの勘違いだろうと言って、中へと踏み込んだ。石段を登っていると、急にがらんがらんと音がして、一人の持っていたカメラが落ちて行ってしまった。グループのリーダー的な存在だった男性は「何をしているんだ」と落としたメンバーに言ったが、そのメンバーは「急にカメラのストラップが切れた」と言った。見てみると確かにストラップが根元から綺麗に切れている。彼らはこんなことがあるのか?と不思議に思ったが、カメラの無事を確認するととにかく先へ進んだ。
根香寺で有名なのは牛鬼の像である。それを思い出した、彼らは像の前に立って写真を撮影しようとした。その瞬間カメラを持っていたメンバーの肘を何かが撫でていった。周囲には風はなく、動物も木もなかった。また他のメンバーも角度的にそんないたずらができるところにはいなかった。彼はこれまでのトラブルも全て何か霊的なものだったのだと思うと恐怖に絶えられなくなって、ごめんなさいと連呼しながら全力で門まで走っていったそうだ。他のメンバーもその姿に驚いて一緒に逃げたそうだ。車に戻り、落ち着いたところで撮影した牛鬼の写真を探したが、なぜかその写真だけ見つからなかったという。
別の体験談もある。ある大学生の男女グループは、学校が終わったあとに肝試しに根香寺を訪れた。ついた時点で、寺の持つ独特の緊張感に女たちが怖がりだした。男たちも怖かったが、ここまで来たのだからと全員で中に入った。彼らはカメラを持っていなかったため、持っていた携帯で記念に撮影しようとしたが、カメラを起動した瞬間電源が落ちた。他の人も試そうとしたが、同じくカメラを起動しようとした瞬間に電源が落ちて、ボタンを押しても電源が入らなくなったそうだ。まだ中は全然見ていなかったが、恐怖から全員で外へ飛び出したそうだ。不思議なことに、門を出た瞬間に、携帯の電源は勝手に入ったという。
他にも多くの体験談があるが、他の心霊スポットで何も体験しなかったという人もここでは心霊体験をした、ということが多いようだ。それほどに霊の力が高い場所なのだろう。特に夜間は絶対に行かない方がいいだろう。
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