千葉県千葉市稲毛区弥生町2−25
JR西千葉駅前の祟り木は、千葉県千葉市中央区の西千葉駅前にある木である。
この木に関する曰くは数多くあり、ネットやテレビ、雑誌などで多数取り上げられている。JR駅前にある心霊スポットということで気軽に見物できる事から、首都近郊の心霊スポット特集などはかなりの確率で紹介される超有名スポットである。
問題の待つの木は、西千葉駅北口を出て左手にある、道路に向かって斜めに飛び出すように生えた松の巨木。どう見ても切らなければ邪魔であるこの木をわざわざ残しているのは、この木にまつわるある伝説のためだという。
かつて、この『西千葉の祟り松』とよばれる木がある場所は、もともと佐倉藩の領地で、その昔、佐倉藩の罪人が斬首される刑場として使われていた。
刑場は、またの名を『首切り山』『首切り塚』と言われており、罪人の首を跳ねりための場所は小高くもられた土の上で、その周囲には跳ね落とした首を供養するため、処刑された人間の数だけ松の木を植えていたと言われる。
そのため、ここに残された松の木は全て供養のために植えられたものとされており、この木を切ると必ず災いが起こるというのだ。
かつて、駅前の開発のために西千葉の首塚をその昔移動した事があったのだが、その工事関係者が3人亡くなったったとされ、祟りの木の噂は一気に広まった。
しかし、そんなものは迷信だとして、駅の隣に病院を立てるため一部の松の木が伐採された。しかし、無事その病院の建設が終わり、何事も無かったと安堵した一月後この病院の医院長が謎の怪死を遂げたのである。
その後、病院は結局閉鎖され、建物自体も雑居ビルへと姿が変わった。
しかし、テナントに入る度に、その店は次々廃業していく。その理由は、次々と起きるという怪現象のためとされており、一度一階部分に24時間営業の牛丼屋が出来たのだが、午前2時に首無し霊が現れるので24時間営業中止になったと言われる。
また、この松の木の近くにある『西千葉稲荷』
も心霊スポットとしては有名だ。
小さな祠のあるこの神社の前では、数多く立てられた赤いのぼりが目立つ。
なぜか駅前にあるこの神社。小さな祠はなぜか人々を癒す力をもっているのか、平日は近くの大学生で賑わっているという。
神社の由来は。江戸時代に与助と言う二十代の若者がうなぎを卸しているとある年長の女将さんと恋仲になり、それが発覚して、与助は西千葉の刑場で処刑をされることが決まったと事からはじまった。
その道中、歯の強い男が与助の縄を歯で噛み切り逃げ出すと、そのまま江戸へ逃げ込んだ。そして、真面目に生きる事を決意した与助は、小さな旅館で真面目に働きはじめる。良助の働きぶりが良かったおかか、その店は良く繁盛し、家族にも恵まれ、与助は幸せに生きていた。しかし、与助の頭には常に自分が逃亡してきた西千葉で、他の処刑された人々への思いが募っていた。そんなある日、彼は西千葉へ出向き、小さな石を積み上げて刑場で殺された罪人立ちの供養したとされる。
この供養の話を、与助は死の直前に信頼を置いていた一番弟子に話、遺言として自分の代わりに供養を続けて欲しいと言い残したとされる。
こうした逸話がある事から、切れば祟る末の木と、その木を供養する神社とがこの地に同時に存在しているのは、偶然でもなく、むしろ二つの霊的遺物の力が拮抗しているからこそ、この地に平安がもたらされているともいえよう。
また、もともとはこの神社は近くから移設されてきたものとも言われており、それもまた、駅前にある祟り木になんらかの関係があると思われている。
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