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宮崎県宮崎市阿波岐原町県道11号線

市民の森

宮崎県の有名な心霊スポットに市民の森がある。宮崎市民の間ではかなり有名なものだ。以前は観光地となってリゾート施設なども出来ていたが、自殺の名所として知られている。市民の森には小さな池があるが、この池の近くでは首つり自殺が起こっており、自殺者の霊が出ると言われている。また、最近広まった噂としては、夜になると誰もいないのに足音が聞こえてくるというものがある。

市民の森関連の心霊現象の体験談には、自殺霊の話と足音の話の二つが有名だ。しかし具体的な話は少なく、これらの噂が一人歩きしている状態のようだ。心霊現象の体験談としては、少ないながらも以下のような話がある。

夏休みに、市民の森に肝試しに来た高校生の5人組は、「出る」という噂の池を見に行った。一人がカメラを持ってきており、写真に撮影したら何かが写るかもしれないと、わいわいと騒ぎながら池の周りを探索した。二人がカメラを持ってまんべんなく撮影しているときに、残りの三人は暇だったため周辺を歩き回って、どこの木が自殺のあった木なのか探しまわっていた。ふと気がつくと、三人で歩いていたにも関わらず一人が見当たらない。そんなに広い池ではないが、周囲には木が茂っており夜だったこともあってはぐれてしまったようだ。一人の名前を呼びながら探しまわってみたが、返事がない。とうとう池を一周してカメラを持っていた二人とも合流したが、結局一人は見つからないままだった。もしかしたら怖がって先に帰ってしまったのかもしれないと思った彼らはそのまま家に帰宅し、次の日はいつも通り学校に行った。

するとホームルームの時間に担任が暗い顔で入ってきた、ある一人の生徒が昨日死んだそうだ、という話をはじめた。それは、前日共に公園に行って池ではぐれた一人だった。その生徒は、市民の森の池の中に頭を突っ込んで溺死していたという。この池は溺れるほど広くも深くもない。しかも彼らは前日、死亡した一人とはぐれたとき、水音を含めてまったく怪しい物音を聞いていなかった。

彼ら4人は、最初は疑われたが、やがて本当に事故での溺死だったことが明らかになり、誰にも分からない怪奇現象として話が広がるようになった。一説には、この生徒は昔自殺者が出た木に触れてしまい、その自殺者の呪いで自分から池に頭を突っ込んだと言われている。

この話が真実かどうかは分からないが、池に近づくときは周囲の木に気をつけた方が良いだろう。特に夜間に近づくことはおすすめしない。

他にもこの市民の森で起こった心霊現象についての話がある。別の高校生のグループは、同じく肝試しとして市民の森に夜間に入ったそうだ。入ったときからじめっとした嫌な空気を感じたそうだが、怖いと口に出すと仲間にバカにされると思い、誰もそれを口には出さなかった。そのまま広い公園の中を探索していったのだが、3人で来たにも関わらず、どうも足音が一つ多いような気がする。最初は違和感を覚える程度だったが、やがて全員がそのことに気付いた。怖くなった彼らは、足がすくんでその場で止まってしまったのだが、三人とも足を止めたにも関わらず、一つの足音が止まらずに近づいてくる。驚いた彼らは、一目散に市民の森の外に逃げて行ったそうだ。

市民の森は、昼間は人も多く明るい公園だ。しかし夜になると不思議な現象が起こるようであるので、行くならば昼間にしておいた方が良い。具体的な話が少ないため、今後さらに体験談が見つかると霊の正体も掴めるかもしれない。