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徳島県名西郡石井城ノ内県道20号線

石井トンネル

石井トンネルとは徳島県内の名西郡石井城ノ内県道20号線に位置する心霊スポットである。またの名を旧童学寺トンネルと呼ばれるそのトンネルは大正9年ごろに開通された歴史あるトンネルであるが、2001年に新童学寺トンネルが作られた際に閉鎖された。今ではレンガが積まれてしまって中を通ることはできない。まだ石井トンネルが通っていたころは地元の人々に加えてお遍路達の通り道としてもつかわれていたとされている。
現在では閉鎖されているため、自動車での侵入には限界があるが、徒歩であれば今でも中には入れる状態ではある。この石井トンネルへの行き方は大きく二つある。一つ目は石井警察署前の信号を山側に曲がり、しばらくまっすぐ進むと左手側に立ち入り禁止の看板が立てられた山道の入り口が見える。そこから中に入り道なりに進むとたどり着ける。もう一つの行き方は新童学(石井)トンネルを出てすぐにある左の道を入るという行き方だが、こちらの道を通った場合は周りに廃墟がいくつか存在するため、一つ目の行き方よりも怖いといわれている。また、石井トンネルの近くにはその別名の由来とされた童学寺がある。
このトンネルでたびたび目撃されている幽霊は男性と女性の2人だと言われている。女性の幽霊の目撃証言のほとんどは「髪が長い人のようなもの」や「女性の声が聞こえた」などといった抽象的なものであると言われている。今現在でもその姿をしっかりと視認したという報告はあがっていない。一方、男性の幽霊の目撃証言はどれも血まみれの姿だったと一致しているとされている。男性の幽霊の正体として最も有力視されているのは、この石井トンネル内で首つり自殺した男性である。しかし、発見されたその男性の死体は出血はしていなかったと言われているため、幽霊の目撃証言とは異なることから結論には至っていないとされている。また、ある女性がこのトンネルの噂を聞きつけて内部を自動車で通過した後彼女の携帯電話に「サッキトンネルデナニシテタノ」と全てカタカナで表記されたメールが届いたという噂があるとされている。通過している最中は誰の姿も確認していなかったため男性か女性かは明言されていないが、このメールの送り主は文面からおそらく女性の霊ではないかとされている。
また、封鎖された後にもいくつかの目撃証言があがっている。このトンネルの存在を知った人がトンネルに向かったところ、封鎖されていた。仕方なくトンネルの前で記念撮影をしたところ、その写真には普段は起こらないノイズのようなものが走っていたとされている。その後、そのカメラを画像を消さずに持ち帰って確認した際、撮影後に確認した時にあったノイズが消えていたといわれている。また、同じように噂を聞きつけた人がトンネルに向かい、封鎖されたのを知ったのちに乗ってきた自動車に乗り込み何気なくバックミラーから後ろのトンネル跡を見たところ、先ほどまではいなかった人のようなシルエットを確認したともされている。しかし、その時に立っていたものが女性か男性かは判明していないとされている。これらのトンネル付近での目撃証言に加えて、周辺にある廃墟でも不思議な体験をしたという報告が入っている。しかし、そのほとんどが音を聞いたと言うものであったり、柱が傾いたという間接的なものであることから心霊現象ではなく、単に建物の老朽化が原因ではないかといわれている。これらいくつかの目撃証言があがっているが、目撃者に直接干渉するような現象は報告されていない。