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神奈川県川崎市高津区下作延5丁目27−2

さとしちゃん像

【さとしちゃん像】

さとしちゃん像とは、神奈川県川崎市にある緑が丘霊園内に存在する像である。

霊園内のとある場所に「さとしちゃん像」と呼ばれる慰霊塔が建てられている。
この像はには『さとしくうん ぼくたちのこえきこえるかい さとしくんはにこやかなもほとけさまのところにいるんだよ こんどまたおすなばであそぼうね』という言葉がかかれている。
おそらく、このさとしちゃんの両親が記した言葉であろう。両親のやさしさと、さとしくんへの熱い愛情が伺える。
このさとしちゃんの死因については諸説あるものの、一般的にはこの像の近くにある池に「さとしちゃん」が誤って落ち溺れ死んだという。
この「さとしちゃん」を慰めるために両親が池のほとりにこの像を立て、生涯愛息子のために祈り続けていたともされる。

しかし、この像はその奇異な姿からか、近年に入りはじめてからというもの、この場所に肝試しで訪れた心無い若者たちが悪戯をしはじめていった。
確かに、肝試しのとして緑が丘霊園はうってつけの場所だろう。
この霊園自体が心霊スポットしても有名なため、最終目的地を「さとしちゃん像」とした肝試しは周辺の若者はもとより、その知名度の高さから様々な場所からこの場所に肝試しに訪れる若者達で溢れてしまったのだ。
その結果、なんとさとしちゃん像の首が折られてしまうという事件が起こった。
だが、すぐにさとしちゃん像はその首を修理されたものの、すぐさまその首は何者かによって折られるという悪質な悪戯が横行したのである。

それと同じ時期に、この霊園では妙な噂が流れはじめた。
それは『霊園内を歩き回る子供の霊が現れる』というもの。
この子供の霊は、首を折られたさとしちゃん像から現れたさとしちゃんだとされ、その霊の目撃は首を折られ続けた間しばらく続いていたとされる。

だが、そうした噂が広まった結果、さとしちゃん像に対する悪戯はより激しくなっていった。
これを見かねた管理者が最近になり、ついにこのさとしちゃん像を撤去した。
結果、現在ではさとしちゃん像の台座だけがのこされており、さとしちゃん像の行方はわからなくなってしまったのだ。

だが、それでもなお霊園内では子供の霊がいまだ目撃され続けている他、居なくなったはずのさとしちゃん像が、夜な夜なこの公園を歩き回っているともされている。

このさとしちゃん像は現在では見る事は出来ないのだが
インターネット上ではいまだ写真が残っているので、興味がある人は探してみると良いだろう。

本物のさとしちゃん像は全長60�pメートル程の石造であったとも言われている。
また、残された台座にある文章を全て読むと呪われるともされている。

しかし、この像にされた悪戯や撤去の原因を考えると、なかなか考えさせられるものがある。

例えば、トンネル怪談なので良く聞かれる『首の無い地蔵』であるが
これも、トンネル内で事故死した人たちを弔うために建てられたものが、その場所に肝試しに訪れた心無い若者の手によって壊されたのが殆どである。

こうした悪戯が起きないようにも、心霊スポットファンは、そうした場所での悪戯や破壊活動などを行わないよう心がけなくてはならない。

また、心霊スポットファンのブログやサイトなどを見ていると、良くその場に落ちていたゴミなどを持ちかえる他、その場にある地蔵などを綺麗にして帰ってくる人も多い。

これを見て心霊スポットに訪れる人々も、そうした行為を見習い、けっして周辺や管理者に迷惑をかけるような行為は行ってはならないだろう。