チェンジリング 怖くて悲しいポルターガイスト

「チェンジリング」はカナダの映画で、ポルターガイスト現象を描いたホラー映画です。作曲家のジョン・ラッセルは、事故で妻と子を失い、つてをたどってシカゴのチェスマン・ハウスという屋敷に移り住みます。ところが、その屋敷は幽霊屋敷で、夜な夜なポルターガイスト現象が起こり、2階で大きな物音がしたり、誰もいないのに椅子が揺れていたり、不思議なことばかりが起きるのでした。この心霊現象についてつきとめようと、ジョン・ラッセルはいろいろ調べたりするのですが、この屋敷の歴史を調べていくと、幼くして亡くなった子供の悲しい事件のことが明るみに出てきます。今も屋敷にとりついて、離れられない子供の霊は、怖いけれども、それよりも可哀想という感じがしてしまいました。ポルターガイスト現象の描写はリアルな感じで、見ているのが怖いのですが、もともとの因縁というか、霊の心情を考えてみたら、そうならざるをえないかもしれない、と同情してしまうような話でした。ポルターガイスト現象については、実際にあったような話をもとにしているようで、非常にリアリティがあります。そういう「騒がしい霊」という心霊現象についてはよく話を聞くことがありますが、映画ではよくその現象が再現されていました。ただ、ストーリーとしては悲しい子供の因縁の話が出てきて、ともかく可哀想だという気持ちのほうが先立ってきてしまう映画だったですね。ポルターガイスト現象に興味のある人には面白いだろうと思います。