ダルいぐらい、お決まりのお話です。
いわくありげな家に引っ越してきた家族が怪現象に遭い犬が死んだり、子供が夜歩いたり独り言を言ったり、奥さんの精神が病んだり(それって怪現象?うちの家でも全部起こってるけど・・・という方もいるかもしれませんが、映画内ではちゃんと怪現象らしく描かれています。
お宅の家庭問題についてはラジオテレフォン人生相談等に頼られてみては?)と大変な状況に。
そこで、怪現象マスターに依頼すると、奥さんが憑かれたりして大暴れし、遂に悪魔祓い対決へと・・・というテンプレ通りの内容なのです。
もう、これ聞いただけで「間に合ってます。」と玄関の戸をかたく閉めたくなるのは分かります。
大体、最近同じような設定の映画観て(ポゼッションとかフッテージとか)、そんなに面白くなかったのもあって、始まってすぐに、またこれ?悪魔がどうしたとかいうの?勘弁してほしい・・・と思っていたのですが、良い評判を聞いていたし、監督もジェームズ・ワンなので(個人的に、まるで同じような設定のインシディアスは退屈でしたが)ともかく話だけは聞いてもみようと、最後まで観てみました。
それで、これがなんと面白かったです。
来訪者はエホバの証人ではありませんでした。
意外性はZERO。
でも、演出だけでちゃんと怖くできるんだ!という意地を感じました。
なにより、安易に死人を出して怖がらせることをしない点に感心します。
結構日本の心霊ホラー的な演出も多いのですが、さすがにうまく消化されていると思います。
昔ながらの設定を、パロディもギミックもなくストレートに全力でやって、その結果まだまだこれでも怖く出来るんだ!という成功例と言えるでしょう。
でも、これはこの設定が良いわけでは決してなく、むしろ失笑されるのを覚悟であえて挑戦してみせたのですから、今後安易に同じようなネタは出来なくなるでしょうね。
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