国内外で人気のホラーゲームを実写化。
ローズ(ラダ・ミッチェル)とクリストファー(ショーン・ビーン)の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)は夢遊病により、夜な夜な一人で出歩き両親を不安がらせていた。
ローズは何とかシャロンの病を治したいと、シャロンが無意識に呟く「サイレントヒル」というゴーストタウンにシャロンと向かうことにした。道中、ガソリンスタンドで出会った婦人警官シビル(ローリー・ホールデン)は、夜遅くにゴーストタウンに向かう二人に不信感を抱き、追跡する。
ローズはシビルを振り切ろうと車のスピードを上げる。その瞬間、目の前に女の子供が現れ、慌ててハンドルを切った拍子に車は事故に遭い、ローズは気を失う。目が覚めたローズは助手席にシャロンの姿が無いことに気づく。そしてローズは娘を捜すため、灰に覆われたサイレントヒルの町へと足を踏み入れる。
可能であれば先に原作のゲームをやってほしい。
それだけ原作の精神的に侵食されるような恐怖を忠実に再現しており、また、ストーリーやBGM、襲い掛かる不気味なクリーチャーも踏襲しているので二倍楽しめる。
原作を知らない人はどうなのか?そこは賛否両論分かれる内容となっている。
まず最初に、グロテスクな表現が苦手な人はやめたほうが良いだろう。特にラストの教会での虐殺シーンはスプラッタの大盤振る舞い。そこまでの展開からスッキリするグロではあるが…。
次に良い意味でも悪い意味でもゲーム的であり、突拍子も無い展開や説明不足な所がいくつかある。例えばたまたまナイフを手に入れ、そのすぐあとに絵画を切り裂いてドアを見つける展開など。一方でクリーチャーの造形や、表世界から裏世界へと徐々に変わっていく描写はとても素晴らしく、美しい。
これらの点が気にならなければ、ホラー映画では上質な作品である。
次から次へと何が起こるかわからない不条理さにハラハラし、娘を想う母親の愛の物語としても見れる。何より「三角頭」の圧倒的存在感を体感してほしい。
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