学校の怪談 トラウマにならない

当時、劇場で観賞し、このシリーズに魅了されていましたが、今観ると子供騙しですね。というより、怖さの部分では子供のトラウマにならない程度に抑えているので、怖くもなんともありません。
ただ時代を映画にしていますね。この当時の子供達は何故こんなにクリエイティブなんですかね。劇中でもうわさ話が交錯していく事を象徴するシーンがあって、話は反れて僕の話なんですが、当時学校の教師が一人亡くなって、ちょっと校舎に顔のようなシミが出来ただけで、死んだ先生が帰って来たみたいな事言い出すんですよね子供は。やはりそれだけ子供は大人と見る視点も発想力も全然違う訳で、その発想力を真実になったらという切り口の映画なので、当然子供は観たいはずで、現に興行的にはヒットしてます。
映画的には微妙ですね。ただのネタ見せ映画のわりには、そのネタに面白みを感じない。何故ならそれは、上記で記述した通り、トラウマにならないように化け物の怖さを無くしている所ですね。正直テケテケなんかもあんな猿みたいな物じゃないですからね。
確か本来は電車に轢かれた少女かなにかで、上半身しかなくて手でテケテケテケとしか移動出来ないからテケテケであって、そんな化け物に子供達が追いかけられたら、まだ大人も楽しめたかもしれないんですけどね。ホラーとして観るには怖くないし、ホラーコメディとして観るには笑えない。結局甘くして全部失敗しています。
ただ、たまにある小学校っぽさは良いですね。男子はやたらと女子にちょっかいをかけるし、成長期が早い為に女子が男子より大きい。夏休みや通信簿がどうやらと、随所に小学生の頃を思い出す事が出来る。そこは良いんじゃないですか。
結局、あの頃を懐かしむ為の映画という位置づけしか出来ないですね。
今の子供はDSやwiiばっかりやって、完全に消費者側ですが、この世代が大人になったらどうなるんでしょうか、それはそれで見物です。