ホラー映画を愛して止まず、大概の作品に対してはカレーの王子様レベルの甘口の僕ですが、この作品にだけは珍しくカッチーンと来ました。表現方法に違いはあれど、一応映像業界に片足をつっこんでる身なので、スケジュールとか予算とかその他諸々の要因もあるとは察しますが、何と言うか、「怖がらせる」という心意気が全く感じられず、決して怖くない、期待が見事に裏切られた形となり、なんと言っても監督は堤幸彦で、ご多分に漏れず「ケイゾク」に熱中時代した一人ですので平均値以上のフィーバーもする訳ですが、作品の目指すベクトルが、「コカコーラ」と「メッコール(麦コーラ)」の違い、とでも言うのでしょうか、そもそものターゲットが全然違う、そもそもの販売機のメーカー自体が全然違う感じで、始まった瞬間にしまった!!と気付いてしまう、初デートでフラれるみたいな、そんな悲しい映画です。
恐らく、平成生まれのキッズ達なら、もしかしたら怖がるかもですが、それ以上の年代では完全に厳しいと思います。
ストーリーはといえば、原作のゲーム版もこうだったのでしょうか?実はゲームもしっかり持ってるんですが、スーパーマリオで言えばド頭のクリボーのジャンプを失敗くらいの冒頭で死んでしまうので、逆ギレかまして、全然やってないので、主人公が男、という事しか知らないので全然分かんないのです。
まぁ、ストーリーはどうあれ、恐らく制作者サイドとしては数々の謎を残したミステリアスな仕上がりを狙ったのでしょうが、観てるこっちにしてみたら、そりゃ、謎多き展開にもなるよ。
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