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彼岸島 ジャンルとしてはホラー

ジャンルとしてはホラーに入るみたいですが、個人的にはアクション要素が強いように感じられました。
大好きな吸血鬼物ですが、みんな刀や棒を持って戦いまくります。
吸血鬼と言えばやはり西洋のイメージが強く、そこに抗うかのように必死に和製吸血鬼を作り上げようとしている製作陣の努力が微笑ましかったです。
無駄にみんなが和服を着てたり笠を被っていたりと、和風テイストたっぷりです。
その一方で、明らかに怪しい孤島、若い青年たちの友達グループ、グロテスクな描写の連続・・・とアメリカのB級ホラーを彷彿とさせてくれる要素もいっぱいありました。
ただ、やはりセクシーな美女のお色気ショットがないというのが、アメリカとの違いですね。
奥ゆかしいお国柄を感じました。
吸血鬼を和風で描きだそうという努力は凄く良かったと思いますが、映画としては特に面白みのない映画でした。
まず主人公の仲間たちの人物描写が陳腐な上に行動がお馬鹿で入り込めません。
いくら友達だからって、あんな怖い思いをした後に、あんな奴らがたくさんいるとわかっている島にピクニック感覚で行く感覚が理解できません。
だから始まって30分くらいでもうアウトです^^;
もっと仲間たちが吸血鬼になっちゃうかと思いきや、意外と助かる人数が多かったのも呆気ない。
彼らの演技力を考えると仕方なかったのかな。
事件の発端となる主人公のお兄ちゃんの行動が単純すぎて、しかも後半に明らかにされたものだから「え?そんなもんなの?」と一気に冷めてしまいました。
原作があるために、原作を読んだ人には分かる展開なのかもしれませんが、後半でいきなりレジスタンスやら師匠やらが出てくるのは付いていけませんでした。
吸血鬼のボス役である山本耕史は、悪役を楽しそうに演じていて良かったです。
ラストに兄弟が左右から刀で首をスパっと斬るのも美しかったです。
ただあそこまで和製吸血鬼にこだわっていた割に、ボスは白塗りに白髪という日本人離れした姿だったのが残念でした。
鉄扇は萌えられて良かった。