インビジブル ―コレクターズ・エディション コレクターズ・エディション

ポール・バーボーベン監督が送るバイオ・テクノ・ホラー作品。ケビン・ベーコン演じる天才科学者セバスチャンが人間を透明化させる技術を開発。国家機密プロジェクトを確実に成功させるため、自らが実験台になるが…。。
透明になった人間の狂気をうまく描いた作品。さすがバーホーベン監督といったところ。人間こうなってしまったら恐ろしいなと思える。
この手の映画ではめずらしく、まったく退屈しなかった。ホラーとスリラーとアクションが絶妙に絡んでくる。
透明人間になり、誰からも視覚されずに孤独に生きる男の悲哀・・・ではなく、人から見えない事を利用して暴力性を増幅し人を襲っていく男の凶行を描いた作品。
狂気を醸し出せる俳優で彼の右に出る者はそうはいないだろう。それに応えてくれるかのように徐々に常識を逸脱した行為に走る彼には同情できそうで全く同情できない。
今でこそ少しちゃちな感じのするVFX映像だが、当時では最高水準のレベルだったのだろうと思う。サスペンスホラーの要素も込められているので映像のレベルに拘らなければ今も充分に楽しめる映画だと思う。
だいぶブランクが空いてから続編が2006年12月に公開されたが個人的には6年前の作品であるこちらの方が好き。
特典は音声解説、メイキングドキュメンタリー、ミュージックスコア、特殊効果視覚シーンの裏側、未公開シーン、予告編、タレント・ファイルなど。
一枚組にしては割と多めの特典映像が少し嬉しい。