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トワイライトゾーン超次元の体験 超次元の体験

当時人気絶頂だった映画監督が、それぞれの特徴やカラーを活かして撮ったオムニバス映画。
第1話:「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディスが「コンバット」シリーズのビック・モローを主演にすえて描く人種差別主義者を襲う恐怖の世界。
第2話:老人ホームで暮らす人々に子供の頃の夢と希望を運ぶ男の話をスピルバーグが描く。
第3話:「グレムリン」のジョー・ダンテ監督による、スポイルされた超能力少年をめぐる女教師の恐怖の体験。
第4話:「マッド・マックス」のジョージ・ミラー監督は飛行機恐怖症の男の悪夢を描く。
重いテーマを比較的地味にまとめたランディス、ファンタジー風味のお涙頂戴路線のスピルバーグ、恐怖感を軸にして徹底的に漫画チックなダンテと続くが、この映画のハイライトであり、一番の出色はミラー監督による第4話だと思う。飛行機内という密室を活かして、緊迫感と恐怖感溢れる演出が最高に楽しい! リスゴーのやり過ぎ大袈裟演技も、ここではいい風に作用している。
オープニングのエイクロイドとブルックスのイントロ当てクイズも楽しいが最後にチラリと登場して場をさらうオチが何とも秀逸!
こうしたタイプの映画は余り無いような気もするので、不思議体験を味わうには最適な1本。
最後にこの映画の撮影中に事故死したモロー主演の第1話は後味の悪い終わり方だったが、当初は彼が正義感に目覚める役柄だったそうな。果たして、オリジナル通りが良かったのだろうか。この後味の悪さこそ『トワイライト・ゾーン』的で良かったとも思うが、モローの死を考えると複雑な気持ちだ・・・・。