舞台はニューヨーク。主人公ダリア(ジェニファー・コネリー)は現在夫と離婚調停中。一番の争点はやはり一人娘セシリア(アリエル・ゲイド)の親権です。現在はダリアと暮らしてますが、夫も一歩も譲らぬ構え。収入面ではダリアが劣勢か。早く新居と仕事見つけないと。
焦る気持ちのせいか、契約したアパートはなんか古くて気味悪い感じです。しかもよく見たら天井から雨漏りが。おいおい欠陥住宅かよ。しかし不動産会社の担当者はいい加減だし、管理人もなんか無愛想で感じ悪い。
これだけなら良かったんですが、なんか入居後からこの部屋で色々不可思議な出来事が起こるようになりました。何者かが立てる物音、見えないお友達と会話するようになったセシリア。おいおいこの部屋幽霊物件かよ。
そんなこんなで、ダリアは徐々に心を蝕まれていくのですが・・・
ホラー映画としてはよくある話ですが、彼女が精神的に追い詰められていく流れは結構怖いですね。これは原作の力のおかげか。予備知識なしで観たぶん、ストーリーは楽しむことができたと思います。
そもそも内見の時点で天井から水漏れしてるとか、日本の住宅事情ではちょっと有り得ないよな。でもアメリカならなんか納得できちゃう不思議。
不動産屋や管理人の対応のクズっぷりもね。この辺はリメイクして正解だったと思えるかもw
あと、ビル屋上の貯水タンクに死体が入ってて、その水を住人が知らずに飲んでた話って確かリアルでも聞いたような。そんな話を思い出して結構私はゾワゾワきましたよ。トイレや洗面所から汚水がブバッシャァァァァってのもかなり生理的にキツかったな。トイレのトラブル8000円。払おうよ。
元々完成されてたお話のリメイクってことで、監督ウォルター・サレスの個性をあまり感じられなかったのはちょっと残念。
幽霊の視点を暗喩したと思われる屋上からのロングショットとか、さりげない部分にこだわりは感じましたが。
コメントをするには会員登録が必要です