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妖婆 死棺の呪い 楽しい。

楽しい。
とにかく楽しい。
普通、洋画と言えば、アメリカ、イタリア、フランス辺りの物が多い(個人的にアジアの映画は「洋」画という感じがしない)と思う。
だから、この映画のようにロシアや、ポーランド、オランダ、スペイン辺りの映画をたまに見ると、英語を始め、外国語が分かるわけではないけど、聞き慣れてない言葉が耳に新しい感じが、まず、楽しい。
他にも、背景の建物や風俗も映画を見る時の楽しみの一つだが、この映画はそれも満たしてくれる。
話は、あまり優秀でなさそうな神学生のホマー君(ハァマァーみたいな発音)が、妖怪の出る中、一人で三日三晩の祈祷をしないといけない事になるという話。
ホマー君が床にチョークで円を書くと、妖怪にはホマー君が見えないというルールで、ホマー君は円の中でブルブル震えてるだけ。
一日目と二日目は、美女一人でホマー君を脅かすが、一日目はパントマイム、
二日目は自分の寝ていた棺桶をシルバーサーファーよろしくサーフライドしてホマー君をビビらせ、我々を楽しませてくれる(棺桶は、宙に浮いてる。美女がホバー棺桶に乗ってるって他で見た事無い)
三日目に、とうとう妖怪が山盛りで来るけれど、このデザインが、やっぱりあまり見た事ない感じで体色は全員グレー。
ところどころ、ただの人間に色を塗っただけのが居るのはご愛嬌。
鼻の穴が4つや6つある奴は、鼻かむ時に大変そうやなぁと思ったり、不細工な塗り壁みたいなヴィーって奴が居たり、アメリカ映画ではまず出てこないデザイン不気味でユーモラスレトロな特撮と相まって、いい味わい。
他にも、出てくる男達が何かにつけてウォッカ飲んでたり、空飛ぶ魔女の飛行方法が、およそ考えつかない方法だったり、全編、楽しい。
一応、ホラーって事らしいけど、どっちかって言うとファンタジー話も耳無し芳一に似てるし、日本人には郷愁を感じやすいんじゃないかと思う。