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本作でもインパクト抜群の54人電車飛び込みに始まり、その後も拡大していく自殺の連鎖が続きますが、その理由はいったい何なのか?というのが物語のキモ。
とあるWebサイトに真相を解くカギはあるのか?え?主人公話半ばで死んじゃったよ!
おいおいROLLYが犯人かよと思ったらまだ人死んでるし!んで電話のガキ誰だと観てる方は攪乱されまくり。
そして一人の少女が自殺した彼氏の部屋の少女アイドルグループのポスターから一連の事件の真相に迫るんだけど…結局物事の真相は十分に明らかにされないままで物語は終わるw
しかし、これがちょっと他の作品とは違う得体のしれない怖さを醸し出してるような気がします。思えば『紀子の食卓』はそこをもう少し理由づけしようとしたから違和感を生じてしまったのではないか、と。組織()とかやっちゃうと途端にチープになっちゃうんだよね。
本作の結末で少女と対峙する子供たち。彼ら達の繋がりもわからないし、行動の動機もわからない。「あなたとあなたの関係は?」という禅問答チックな問いかけ。
「わたしは、わたしと関係あるわたしだよ!」と啖呵を切る少女。彼女は自分自身の言葉でその問いに答えたから自殺の波に飲み込まれることがなかったのかな。いやまあホントのところはどうだかわからないけど。ラストで女子高生達の携帯に一斉に流れる同じ着メロ(これがまた時代を感じさせる)。
これはまた最後に飛び込みワッショイあるん?と思ったらならないって肩透かしも面白かった。