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セブン・サイコパス サイコパス

「セブン・サイコパス」という新作を書こうとするが酒に溺れてなかなか進まない脚本家。そんな彼を見兼ねた親友が新聞に「サイコパス募集」という広告を出した事から事件に巻き込まれるという話。
予想とは大きく外れてなかなかにバイオレンスでぶっ飛んだ内容。
サイコパスってそんな風な意味だったか?とだんだん定義が曖昧になっていった様な気がするが、サム・ロックウェルは格好良いしクリストファー・ウォーケンが渋かったので良し。
脚本家の苦悩を描いた映画というよりは、それを何とかしてあげようとする親友との友情物語として観た方が良かったかもしれない。
話の大きな流れは、ウディ・ハレルソン演じる愛犬家のマフィアの犬が盗まれて、それを取り戻そうとする彼と脚本家仲間達という内容。
その流れの中に、脚本製作の為のアイデアを現実や虚構を織り交ぜた映像で再現してぶち込んでくるので、段々と混沌としてくる。
マフィアとの絡みの割合が多いので、一応の主人公であるコリン・ファレルの陰が非常に薄く見えて残念だった。
途中途中にあるバイオレンスで目が覚まされるが、それだけ派手に血を見せてくれたのにラストの場面は砂漠という地味な場所での撃ち合い。
どうせなら中盤にあった墓地での銃撃戦でも良かったのに。
妄想の中だけならいくらでも派手な映像は出来るわけだし、現実でもそういう振る舞いをしてくれないとサイコパスの意味が無いんじゃないか?と思った。
サム・ロックウェルのキャラクターもサイコパスとはちょっと違うんじゃないかと思ったり。
間に入るそれぞれのエピソードは面白く、特にベトナム人の話やシリアル・キラー殺しのカップルの話は中々ぶっ飛んでいて良い。
それが後々各キャラクターと繋がってなるほどね、というそれこそ脚本としての面白みもある。
でも思い出してみると面白いのは単体としてのエピソードだけだったなという感じでした。