欠陥住宅で、ビー玉が勢いよく転がりだす。
床下から古井戸を発見!
近所のアパートに、白装束の団体が集合しがち。
連日のピンポンダッシュの犯人を捕らえたら、内気なNHK受信料集金人だった。
休みの日には必ず小さな子供を連れた女性が訪れ、「目覚めよ!」という小冊子を渡してくる。
早くもリフォームの匠に目を付けられている。
隣の家の柿の木が思いきりこちらの庭まで伸びていて、物欲しそうなカニがジッとそれを眺めている。
毎朝恐怖新聞が配達されるので、窓ガラスの修理代が嵩む、等々・・・。
色々ある中で、もっともポピュラーな悩みが「心霊体験」です。
日頃、暇を持て余している悪霊たちが、「幸せそうな家族が新居に引っ越した」というビッグチャンスを放っておくはずがありません。
それまで熱心にやっていたコンプガチャのアプリを放り投げてまでやって来て、「いっちょ気合入れてやっか!」とノリノリで怪奇現象を起こすわけです。
こうなるともう、家族は滅茶苦茶になってしまいます。
赤ちゃんは泣きやまない、元気だった男の子は死んだように静かになる、旦那は帰って来ない、奥さんは下手な歌を歌いだす・・・。
何よりも、大したことが起こってもいないのに、「ジャーン!」とかいって大音量の音が鳴るのには往生しました。
奥さんが下手なピアノでも弾いているのかと思いきや、映画のスタッフが景気付けに足しただけのようです。
リアクションの悪い観客を少しでも元気にするための苦肉の策といったわけです。
色々やってるのに「フ~ン」程度の反応しかない観客相手では、悪霊の方々も気分を害しますからね。
大変な状況の家族ですが、ここにさらに役者を追加、宜保愛子とポンコツゴーストバスターズの出動です。
もうこうなったら誰も手を付けられません。
愛子は他人の家でおもむろにガスマスクを被る、ポンコツバスターズ達はおもちゃで遊ぶ、お化けたちは大挙して登場し、人間と素手で勝負するなど、観ている方が取り残された気持ちになる恋のから騒ぎ状態です。
監督のジェームズ・ワンは「ソウ」や「狼の死刑宣告」等、面白い映画を作る人だというイメージがあったので、結構期待して観てしまいました。
コケオドシ上等な作りはなかなか良かったと思いますが、後半にいくにつれ違和感が大きくなってしまいました。
これがお化け?という感じで、あんまり怖くもないし、なんか日本人が考えるお化けや幽霊とは違うな~と感じてばかりいました。
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