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ドリームホーム ド派手なスプラッター

ド派手なスプラッター映画を作ってしまった監督は凄いな、と思ったんですが、実は本当の功労者は主演も務めているジョシー・ホーという女性です。
この人は女優なんですが、親父がマカオの大富豪というセレブで、しかもスプラッター映画の大ファンという非常に特殊な方なんですね。
この偉大なる金づるプロデューサーが居なければ、この映画は存在を許されなかったはずです。
演技もうまいし、美人だし、おまけに親が億万長者。
走り出したら誰にも止められない、「土曜の夜の天使」状態なわけです。
もちろん、制作した監督の腕によるところも大きいわけですが、この監督のスプラッター愛には思わず口アングリ、大いに呆れてしまいました。
この映画の中に、性行為に熱心に励む男性の屹立した生殖器を思いきりブッタ切るというシーンがあるのですが、監督はここに強い強い思い入れがあるようで、このシーンだけは絶対に入れるんだ!という明確な意思が製作準備段階からあったそうです。
赤ちゃんパンダが死んだことくらい痛ましい気持ちになってしまいます。
この監督は、気に入った演技をしない役者はバンバンクビにすると豪語する怖い人ですから、生活のため、彼らも懸命になったことでしょう。
そんな熱い監督によるスプラッターシーンは、流石にどれもなかなか迫力があって楽しめます。
結局この映画の売りはそこですからね。
ただ、時系列通りに作るとどうしても終盤にすべて見せ場が来てしまうので、そのままだと前半は退屈になってしまいます。
そこで、アメリカの連続ドラマ「LOST」みたいに、見せ場の間に過去の回想シーンとして「なぜこうなったのか」を説明する構成にしてあるんです。
このため全体的に退屈しないように工夫されています。
また、それによりオチを生かすことにも成功していますね。
ただの残酷大好きバカ大将ではない、なかなかクレバーな監督だと思います。