内容ですが、簡単に言うと「微妙なルックスの女性が汚らしい老婆に呪われて地獄に連れて行かれそうになる」というものです。
簡単に言い過ぎて全然面白くなさそうですが、これが非常に面白くって楽しい映画となっています。
微妙なルックスの女性も老婆も、実に素晴らしい大活躍です。
トイレでパーティーを開催、徹夜で麻雀、ニワトリと生活、現代アートを創造と、その行為はエスカレートしていきます。
そんな有様を地獄で見た老婆は大激怒。
閻魔大王に賄賂を贈ってこの世に舞戻り、孫への逆襲が始まります。
とにかく、爆笑シーンがいくつも登場しますし、かといってホラーとしての面白さも存分に堪能できます。
スパイダーマンのような大作ではないのですが、それが功を奏し、監督が本当にやりたい事をのびのびとやっているのを感じます。
もともとデビュー作の「死霊のはらわた」でもコメディ演出には長けていたのですが、この映画ではそれがもっとも成功しているのではないでしょうか。
気まずいシーンの演出もうまくて、「あ~あ!」という瞬間が何度も出てきます。
主人公はとにかく気の毒な存在なんですが、それでも思わず笑ってしまう場面ばかりなんですね。
全体的にブラックで酷い話なのに、とにかく面白くて楽しく見れてしまうのは流石です。
シリアスなホラーだと思って見ると馬鹿にされた気分になるかと思いますが、こういうB級ホラーが好きな人ならかなり楽しめる作品だと思います。
ちょっと昔のホラー映画をパロディにしたような演出もうまくいってますね。
決して絶賛するような大げさな映画ではありませんが、なぜか全力で応援したくなる作品でした。
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