悪魔のサンタクロース 惨殺の斧 サンタクロース

鮮血のように真っ赤な衣装に身を包んだ怪老人が、年の瀬も押し迫る12月24日の深夜、丑三つ時に、幼子の居る家庭の住居に不法侵入したあげく、ナニカをそっと置き去りにして去っていくというものです。
空を飛ぶ、大きな頭陀袋を抱えている、巨大な生き物を引き連れているなど、様々な目撃証言があるにも関わらず、その実態は不明とされています。大槻教授によれば、これも一種のプラズマだということですが…。
そんな奇怪な話をホラー映画界が放っておくわけも無く、「サタンクロース」や本作などの映画が作られています。
今後のシリーズ化を見込んでか、本作では悪魔のサンタクロースの誕生をじっくりと描きます。サンタの格好をした極悪非道の強盗犯に、目の前で両親を惨殺された少年が、施設で「性行為は極悪人のすることであり、極刑もやむを得ない。」という哲学をじっくりと叩き込まれます。
これにより、「性行為をする人非人はサンタによってキツイ罰(惨殺)をされるべきナノダ。コレデイイノダ!」という方程式が完成されるわけです。
も前半はなかなか面白いのですが、後半は明らかに失速します。特に幕切れの唐突感は、間違いなくあっけにとられるでしょう。
あまり深く考えずに、とりあえず撮り始めたんでしょう。はっきり言って完成度は低いですが、続編が作れたのは話題性に救われたのでしょうね。抗議運動に参加された方々に感謝です。
この映画のサンタは偽者でしたが、本物のサンタは依然として暗躍している可能性が高いです。