主演はアーシア・アルジェントです。
この人は監督の娘なんですが、監督の映画では常連で、何度も主演を務めています。
「親の七光りかよ!政治家も芸能人もこんなのばっかだな。」
と思う方もいるかもしれませんが、映画を見たらそうは思わないでしょう。
映画の中とはいえ、徹底的に虐待されまくる彼女。
「プロ意識」といえば聞こえはいいですが、おそらく嬉々として撮影している監督は、どちらかといえば単なる変態です。
そんな変態オヤジに律儀に付き合うこの娘も娘で、「変態映画ドンと来い!」と気合が入っています。
なんとも歪んではいますが、家族愛を感じさせる話ですね。
このアーシア・アルジェントが、やさぐれた魅力たっぷりでカッコいいです。
ただ、この映画では多分もっと「か弱い」美少女が想定されているんじゃないかと思うんですよね。
アーシアだと咥え煙草でマシンガンをぶっ放して魔女を皆殺しにしような感じなんですが・・・。
お父さんにとってはいつまでも可愛い少女なんでしょうか。
対する魔女たちの風貌ですが、これがレディ・ガガかマリリン・マンソンのグルーピーかと思うような奇抜なメイクで度肝を抜かれます。
これじゃ単なるアバズレ集団です。
対するアーシアもアーシアですから、ホラーというより女番長シリーズを見てるようです。
あと、魔女軍団の中に何故か1人ホラー作家の岩井志麻子みたいな日本人が居るんですが、いつも逃げ回っているアーシアがこの日本人にだけは頭を粉砕するまで反撃します。
「日本人には情け無用」というのは世界共通なんだな~と思いました。
はっきり言って、ホラー映画としては全然怖くありません。
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