ホラー映画の中でも特に問題作として賛否の評価が分かれた、話題のフランス産ホラーです。
まったく展開が読めず、いったいどういうことなのか最後まで見守るしかないという状況こそがこの映画のキモなんで、内容について知れば知るほど見たときの衝撃は薄れてしまうでしょう。
そのため、もしこの映画を最大限楽しみたい方は、すぐに他人の評価を見るのは止めておくべきです。
ところで、基本的にどんな映画も、あまり予備知識が無い方が感動や衝撃を最大限に受けることが出来るのは変わりありません。
しかし、そもそも見るか見ないかを判断するにはある程度その映画の内容を知る必要があるわけです。
この辺のバランスがなかなか難しい部分でもあります。 「マーターズ」のオチに関しては、自分はそこまで衝撃を受けませんでした。
しかし、そこに至るまでの過程にはかなり衝撃を受けました。
よくこんなの公開できたな~と感心してしまうほどです。
「やりすぎ」「無軌道」なフランス産ホラーの描写ですが、これはその中でもトップクラスでしょう。
賛否両論も当然で、そもそもホラーとしての娯楽性を無視している(その辺についてはコメンタリーでバタリアンズが語っているのとまったく同じ意見です)ため、ホラーファンでも受け付けない人は少なくないはずです。
ところが、映画としては非常に計算され尽くした作りで完成度も高く、その辺は評価せざるを得ないんですね。
はっきり言って誰にもオススメしたくない映画ですが、絶対見る価値はあるとも言えます。
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