「フランス版・悪魔のいけにえ」の一言です。
オリジナルの食人一家がむさ苦しい野郎連中ばかりだったのに対し、こちらはイイ女が複数居るあたり、フランスらしいですね。
ただし、オリジナルのレザーフェイスのような「知恵は遅れてるけど、人殺しへの心意気は満点」な人物が居ないのは残念です。
まあ、チェーンソーもったデカブツまでいたらリメイクになってしまいますが。
もうちょっとケレン味のあるモンスターがいたら面白いと思うんですが、そういうのをあえて出さないのもフランスっぽいかもしれません。
あと、基本はホラーなんですが、冒頭やクライマックスには派手な銃撃戦があったり、カーチェイスもあったりと、結構アクションも多いんですね。
この監督は「ヒットマン」というバイオレンス・アクション映画も撮っていて、そういうのがやっぱり好きなようです。
普通はこういうタイプのホラーに、こんなに鉄砲がたくさん出ることはないですからね。
映像もスタイリッシュで、その辺もフランスっぽいですが、意外にも話は分かり辛くなかったですし、ラストも変に奇を衒う感じでもなかったですね。
ですので、フランス映画が苦手な人でも問題なく楽しめるでしょう。
緊張感溢れる展開で、最後まで目が離せませんでした。
あと、これも他のフランスホラーにも言えるのですが、主演の女優さんが非常に気合の入った演技をしています。
これまでフランスでは、ホラーに出ることは割と軽蔑されていたようですが、そこをあえて出演するくらいですからね。
これもフランスホラーの素晴らしさの一因でしょう。
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