いま、殺りにゆきます 原作は読了済み

平山夢明原作のサイコ系実話怪談オムニバスの映画化。監督は『AVN エイリアンVSニンジャ』の千葉誠治監督です。
勿論原作は読了済み。若干の脚色はありますが、概ね原作のイメージを損なわずに映像化できてると思います。それでは早速それぞれのお話の解説。
第一話「わたしのししゅう」
ホームレスの売ってる詩集を買ったJKがロックオンされます。
原作でもかなり不気味なエピソードでした。主人公のJKを演じるのは森田涼花。タヌキ顔で結構好みのルックスです。元アイドリング!の人なのか。
二度目に並ぶ詩集のタイトルがエロ妄想を孕んだ感じになっていくのがキモ怖いですね。
第二話「おまけ」
JKが買った古本の入った段ボールの中に変なDVDが入ってた。
主演のJKを演じるのは桃瀬美咲。そして彼女の家(昭和感がナイス)にずかずか入ってくる謎の男がまた不気味。
いきなり土足で上がり込んできて、彼女の飲んでたペットボトルのミネラルウォーターをごきゅごきゅ。基地外の遠慮のない感じが良いですね。電車の通過する轟音とブレる映像がなかなか恐怖を煽りますよ。
第三話「やあ、カタオカ!」
通勤途中のOLが元同級生の男に絡まれ拉致られる。
主演は千葉誠治監督作品ではお馴染みの肘井美佳。基地外役の廣瀬裕一郎も彼の作品の常連だそうで。本作の中ではこれが一番出来が良かったお話だと思います。長回しメインですが、ほぼ縛られた状態での難しい演技をよくこなしてたと思いますよ肘井さん。
第四話「さよなら、お~える」
我慢できず公衆トイレに駆け込んだOL。しかし便器にボンドが!
主演の菅野麻由もまた、ほぼ全編パンツ下ろした状態での大熱演です。お尻が便座にくっついちゃってるのでもう大変ですよ。これまたキチ男役のおじさんの眼鏡の曇った感じが脂っこくていいw