デスバーガー 割合楽しめる部類

デスバーガーといっても、ハンバーガーの中に人肉や毒物を入れて人に食わせるといったものではありません。
バーガー店のマスコットキャラに扮した殺人鬼が面白半分にろくでなしの若者達を血祭りにあげるといった内容で、バーガー自体には何の危険も無いわけです。ここは個人的に残念でした。
マクドナルドのマスコットキャラに、ドナルドという不気味なピエロが存在します。僕は昔から、子供くらいは平気で丸呑みしそうなあの恐ろしい外見はいかがなものかと思っていたものですが、この映画のアイデアがそのドナルドのパロディーから誕生したという僕の推測は、おそらく間違いないでしょう。
映画の冒頭は軽快なラップと共に、セックス&ドラッグが大好きな若者達が登場します。
ホラーにおけるラップやメタル音楽というのは、紙芝居における拍子木のようなもので、「馬鹿な若者が沢山死ぬよ!さあお立会い!」という合図ですので、徹夜マージャンのBGMにこういった映画を流している場合等では参考にして頂きたいと思います。
その後は順番に、何の価値も無いような若者達が次々と殺されていきます。監督は随分若者に対して悲観的なイメージを持っているようで、バーガーショップの児童向けスペースで排尿する馬鹿も登場しますし、ヒロインも含めて女性は例外なくビッチとして描かれています。若い奴らはみんな死ねば良い、という明確な意思だけは伝わってきました。
ハンバーガーばかり食べているとこんな馬鹿な若者になって、挙句の果てには惨殺されてしまうよ!という教訓にはなるんでしょうか。こんな下品な映画は子供には見せられませんが。
でもまあ、クズ映画にしては割合楽しめる部類だと思います。