ドクターチョッパーとは、なんと87歳のおじいちゃんがみすぼらしいバットマンのコスプレをしただけものでした。
確かにチョッパーバイクに跨ってはいますが、舞台は山奥なので走りづらいことといったらありません。結局バイクに跨ったまま苦々しい表情をするシーンばかりになってしまいました。
活躍するのはもっぱら2人の巨乳看護婦なんですが、山奥に行ってからはナース姿ではないし、殺し方もナイフでお腹をグサリばかりです。ほとんどの人間はこれで即死してしまいますから、まるで火曜サスペンス劇場です。
では、彼らはなぜ殺しをしているのかと言うと、どうも若返りのために若者の肉体を必要としているみたいなんですが、「俺は手首をもらうぜ!」「きれいなオメメ!これを頂くわ!」などと言うものの、それをどう生かしているのかまったく不明です。
取り替える手術シーンがあるわけでもないですし。川辺で巨乳ナースたちが被害者の一部を食べているシーンがありましたが、あれでは意味無いでしょう。
こんな具合で大した緊張感もないまま、ゆったりとしたテンポで話は進みます。これはお年寄りを対象にしたホラーなんでしょうか。
そう考えると、おじいちゃんが主人公なのも、お色気やグロシーンが控えめなのも頷けます。若者がほとんど死んでしまう展開も、痛快というわけです。
いずれ病室で寝たきりになった時、ホラーが見たくなったらこれくらいがちょうど良いかもしれません。医者も「まあ、ドクターチョッパーなら良いでしょう。」と許可してくれると思います。
「こんなヌルいホラー借りて損した!軽犯罪でもしてやりたい気分だ!」などと思わずに、たまにはお年寄りの気持ちになって楽しんでみてください。
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