怪談新耳袋の劇場版としては3本目、長編としては幽霊マンションに続き2本目となる、実話をもとにしたホラー映画です。
原作は1,2巻しか読んでいないのですが、真偽のほどはともかく、人から聞いた怪談をそのまま短編として収録するというのは面白い試みだと思います。無茶苦茶なのに妙にリアルだったりするんですよね。
しかしこの映画では長編にするにあたり、かなり大胆に脚色されています。大体メイキングで実体験者が出てくるのに、あのラストは無いでしょう。
とはいえ、主演の内山理名はいいですね!独特のエロチックな顔は、ずっと見ていても飽きません。演技も良いですし、怪人平田満が拘るのも頷けます。
そう、何と言っても平田満です。変態映画には欠かせない彼!冒頭で永遠の愛などについて語ったりしますが、平田満の愛の対象って、死体とか昆虫っぽいですからね!それだけで恐ろしいわけです。
もし引越しをして、隣人が平田満似の男だったら、すぐにその部屋を引き払ってください。僕からの忠告です!
ストーリーを簡単に話すと、子持ちの内山理名に変態画家平田満が、生きていようが死んでいようがお構いなくストーキングを繰り返すといったものです。そして邪魔する奴は皆殺しです!
この映画の見所の一つは、男闘呼組が万力で大変な目に遭うところでしょう。ここは痛いシーンです。監督は男闘呼組の一人芝居に爆笑していたようですが。
そしてもう一つは、狂人平田満がボイスレコーダーで残していたカセット再生シーンです。音だけでとんでもないものを想像させる所はうまいですね。ここは怖いですよ!
コメンタリーでは、実はこれは現実にあった出来事を参考にしていたことを明かしています。
一家心中を図って生き残ってしまった音楽プロデューサーが、自殺する様を実況中継し、テープに残していたと言うのです!これは怖いですね!このテープ、聴いている方がおかしくなってしまって、とても最後まで聴けないそうです…。
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