13日の金曜日 PART7 ホッケーマスクをよく分かっていますね

ホッケーマスク殺人鬼シリーズ 第7弾です。
前作がつまらなかったうえ、今回は超能力少女が出てきてサイキックバトルになると聞いて、公開当時の僕はまったく期待できずに見送ってしまいました。
こりゃ完全に子供向けになるな、と思ったのです。大好きなバタリアンも、2では子供向けのゆるいコメディーになっていたのは本当にショックでした。今と違って、当時の僕は本当に器の小さい奴だったのです。
しかし今回初めて観てみて、予想を裏切られました。とてもきちんと作ってあります。
主人公の女性は超能力が使えるのですが、頭をバカーンとかち割ったり、ネオ東京を壊滅させるようなことはできません。(アキラと同じ年の公開なんですね!)物体を遠隔操作でき、ちょっとした予知ができるくらいです。
しかもジェイソンに対して使うのは終盤になってからで、そこの攻防もなかなか面白く見せます。面白半分に超能力を扱ったわけではなかったようです。
登場→即死の繰り返しばかりでなく、サスペンスを盛り上げる演出にも気を使っています。
特にブスが化粧をした途端にジェイソンが現れて、必死に逃げるところは面白かったですね。「ブス逃げろ!ブス危ない!ブス死んだ!」と、手に汗握りました。せっかく化粧をしたのに…。誰にも見てもらえないなんて気の毒です。
あと、クライマックスに死体のオンパレードを見せたのもポイント高いです。これは結構重要なところなのに、前作・前々作では素っ気無いものでした。
最後の、お家大爆発!→まだ生きてる!というジェイソンのしぶとさも素晴らしいです。監督はこのシリーズをよく分かっていますね。