この映画はホラーというよりもSFホラーのジャンルに入ると思います。なので、恐怖心というよりもドキドキ感の方が強いように思えました。コンセプトとしては「見えない未確認生命体VS人間」といった感じです。雰囲気でいうとバイオハザードやプレデターと近いものがありました。
特筆すべきは、やはりエンディングです。海外ものの映画は日本のものとは違い、ハッピーエンドばかりではなくバッドエンドもしくは現実的なエンディングを採用していることが多々あります。私自身が見てきた海外ホラー映画のいくつかもそのようなエンディングで終わっていたので、慣れていたつもりでしたが、この映画はそのどれにも似つかない独特なエンディングを迎えます。簡単に表現するとしたら「救いようがない」終わり方をします。エンディングに近づくにつれて無意識に終わり方を想像していた私の予想のはるか斜め上を行く意外性たっぷりの終わり方でした。見終わった後はしばらく口が開いていたことに気付けなかったほどです。しかし、その独特なエンディングは一度は見ておいた方がいいと思えるほどでした。映画に慣れている方ほど、この映画は楽しめるのではないかと思います。
唯一残念だと思った点は、その敵対する未確認生物がどのようにして来たかということが語られない点です。いきなり襲ってくるところから物語が始まるので、彼らはなんなのか、なぜ襲ってくるのかという疑問は残ってしまいます。
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