ホラー映画の古典とも言える"悪魔のいけにえ"のリバイバル。制作は いまやトランスフォーマーで一躍有名になったマイケル・ベイで、映像の美しさは折り紙つきです。
一部には13日の金曜日のジェイソンがチェーンソーを振り回すイメージがあるようだが、実際はナタを振り回しています。チェーンソーを振り回すのは、この映画の主役レザーフェイスです。そんな事は置いといて・・・。
さてこの映画は、展開がスピーディで見ていて心地よいテンポで進みます。怖いし、痛いし、全てが狂っているし、見ていて目を背けたくなる最悪にして最高な映画。モンスターペアレンツなんて目じゃないくらい子供(レザーフェイス)を溺愛する両親の反社会性的なキチガイっぷりで自分が法律だと言わんばかりの傍若無人っぷり。そしてその両親の溺愛故に歪んでしまったレザーフェイスの道徳観と残忍性は、その後、この一家が住んでいる土地へバカンスへ訪れるSEX&ドラッグ&ロックンロールを絵に描いたような若者グループの脳天気さと相まって、ハラハラドキドキが止まりません。いい意味で予想通り、そしてその予想の斜め上へ行く展開を見せてくれる隙のないストーリーは完璧。さらに、映像では細部にこだわり、小物の一つ一つまで考えぬかれた演出が全体の不気味さをよりいっそう引き立てる。陰湿な空気感、ジメッと湿っぽい画面作りがカッコイイ!検索すると、こちらは”ミュージックビデオ界の鬼才”と呼ばれる方が監督だった。鬼才か~。人間とは思われぬ程のすぐれた才能。納得。
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