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稲川淳二の超こわい話 叫び 秋の夜長に聞きたいこわい話

稲川淳二さんのこわい話をまともに聞いたのは、これが初めてなんですが、やっぱり怖いです。
語り口に臨場感があって、その状況がありありと浮かんで来ます。
実際に怖い映像を見る訳ではないのに、わあーっ!と叫んだりすると、聞いてて、ドキッ!とします。
この超こわい話 叫び は、こうしてこわい話として聞いてみれば怖いのですけど、過去にもしかしたら似たような話を聞いた事があったかも知れない、と思うものもあります。タクシーの話などは、昔からあるような気がします。超こわい話 叫び の中の話はどれも怖いのですが、中でも怖いな、と思ったのが、最初の乳房の話と、宇野くんの話でした。
乳房は、主人公の女性の旅行中に、病気で亡くなってしまった友達が、死後、主人公の部屋に訪ねて来て、そのままとどまって、彼女の帰りを待っている。そういう話で、宇野くんの話は、格安物件に引っ越したばかりに、過去にその部屋で火事で亡くなった人の顔が、毎晩窓に貼り付く、という話です。
怖い話なんですが、好きな話もあります。ミシン、という話ですが、稲川さんの語りがとてもうまくて、昔の東京の生活や、若い女性の、東京に対する憧れみたいなものが、とてもリアルに感じられて、稲川さんの、雨が降っている感じを聞いていると、本当に、古い屋敷の屋根に雨が降っているのを見ている、雨どいから雨が流れ落ちるのを見ている感覚になります。
とても怖くて、面白い、そんな番組だなあ、と思いました。