体長15mの巨大な人食いイカが、平和な町を恐怖に陥れる!
設定はかなり素敵!しびれる!そそられる!
ただ、裏事情が結構凄いのがこの作品。
この作品、きちんとした原作があり、さらに、その原作を、彼のジョン・カーペンターが映画化しようとしていたらしいのです。観たかったな、ジョン・カーペンターの巨大イカ映画…。
…だからと言って、監督が降板、または変わってこの作品が公開されたとか、そういうわけではありません。
この作品は、本来TVMとして製作されたものです。
そして…恐ろしいことに、TVM版だと3時間もあったというのです!
つまり、日本でテレビ放映するにあたって、独自に編集を行い(ばっさばっさとカット)、2時間枠に納めたのです。
しかし、実際にご覧になれば分かると思いますが、「この作品を3時間版で観ろ」と言われると、とても抵抗感を感じます。2時間版ですらダラダラした感じが否めないのに、3時間はいったいどういった作品となっているのか、日本での3時間版の観賞は不可能ですが、一度は観てみたいものです。ちなみに、DVDは放送版+22分となっています。
オリジナル版の方が素晴らしいとは、到底思えません。
また、終始頭にちらつくのは、「このイカ食べれるかな?」
刺身で食える生き物は、どうしても「食べれるか、否か」で入ってしまいます。
そんなわけで、この作品を観て海が怖くなるわけもなく、ただただ、猛烈にイカの刺身を食いたくなるだけでした。
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